海外在住の子ども達が抱えるハンディキャップとは?


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。book3

海外で暮らしながら日本語を学ぶのは、思っている以上に大変なことです。

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それは、日本語を話す人が周りにいない、日本語を目にする本などの入手が困難である、日本語を耳にするテレビ番組が多くない ―――などはもちろんですが、実はもっと大きなハンディキャップを背負っています。

 

 

日本で日本語(国語)を学んでいる子ども達は、日本語力だけを習得しているのではありません。国語の授業には、文字の習得はもとより、日本の風土や習慣思想や道徳なども盛り込まれています。

例えば、国語の先生が、「ぬかにくぎ」ということわざを授業中に説明するとしましょう。

漬物のぬかにくぎを打っても、柔らかくって何の手応えもないでしょ?
そこから、「効き目や手応えがぜんぜんないこと」を意味することわざとして、「ぬかにくぎ」ができました。

このような「日本人なら分かるはずだ」という先入観のある説明では、海外にいる子どもだけでなく、いまの子ども達にもサッパリ分かってもらえません。そもそも、ぬか床で漬物をつけている家庭がいまは少なくなっている(と言うか、ほとんどないのではないでしょうか)うえ、海外で暮らす子ども達にとっては「漬物」さえ食べたことがない場合もあります。ですので、子どもの生活の中には、「ぬか」は存在していないものなんです。それをイメージしろと言うのは無理な話です。

ですので、海外で日本語を教えるということは、こうした子ども達の生活には存在していないものもうまく補ってあげることが必要不可欠です。

そう言えば、先日、教室で漢数字の練習を子ども達としているとき、「一円、二円、三円…」と数えてもなかなかピンと来ていない様子の小学校低学年の子がいたので、少し話を聞いてみると、日本の通貨が「(えん)」だと知らなかったようです。d590b11d5f244302287c36fa6e37762a_s

これには驚きましたが、日本に行った経験がない海外永住の子どもならあり得ることです。

そこで、前回の帰省時に余った小銭や札を自宅から持ってきて、次回の授業で実際に生徒たちに見せてあげることにしました。実物を見て、日本の通貨が「円」だと実感してくれ、「一円、二円、三円…」が子ども達にとってようやく意味のある言葉となりました。

海外永住の子ども達の経験値に合わせて授業を進めていくことができるこうした個別指導こそ、海外で暮らす子ども達の日本語教育には必要ですね。

みらい塾では、子ども達に「分かった!」「日本語って楽しい♪」と感じてもらいながら、真のバイリンガルを目指した授業を日々行っています。
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