海外での日本語学習で大きな壁となるのが、「漢字」ですよね。
海外に住んでいれば日常生活で目にしない文字を、何回も何回も書く作業を苦痛に感じるお子さんも少なくなく、それが原因で日本語を諦めてしまう子もいます。
なぜ、子ども達は漢字学習を苦痛に感じてしまうのでしょうか?
それは、お子さんにとって、漢字がただの記号に過ぎないからです。意味の解らない記号をひたすら覚えなくてはいけないのであれば、私たち大人でも苦痛に感じるに違いありません。しかも、教科書や問題集に出てくる漢字をただ書いて暗記させるやり方ではすぐに忘れてしまい、せっかくの努力も水の泡となります。
こんな風に漢字を暗記している子は要注意です!
●間違った書き順で漢字を書いている
●形だけを真似している
●1つの読みだけを覚えている
●同じ漢字を何回も何回もノートに書き写している
―――このような漢字の覚え方は、一過性にすぎず、日本語としての学習になっていません。
まずは、漢字が持つ意味や表している事柄を辞書で調べさせましょう。
例えば、小学校低学年では象形文字と呼ばれる「ものの形をかたどって描かれた文字」を多く学習します。
上のイラストのように、山の形から「山」という漢字が、雨の降る様子から「雨」という漢字ができたことが分かってくると、ただの記号だった漢字に対し興味を持つきっかけになったり、線1本、点1つにも意味があるのだと理解したりするでしょう。
漢字を覚えるときは同じ漢字を何回もノートに書くのではなく、その漢字を使った熟語を書いて覚える方が効果的です。それぞれの熟語によって漢字の読みが異なったりもするので、熟語を書きながら、漢字と読みを1セットとして覚えます。
そう言えば、「期待」の「待」の字を、「持」や「特」とよく間違ってしまう生徒さんがいました。何回ノートに書いて覚えても、ふとした時に間違った字を書いてしまうようです。このような場合は、漢字や熟語を意味のあることばに置き換えて考えさせると良いでしょう。
例えば、先ほどの「待」「持」「特」という3つの漢字を漢字字典で調べ比べてみると、
「待」 ― 1.まつ 2.もてなす
「持」 ― 1.もつ 2.保つ
「特」 ― 1.とりわけ、とくべつ
ここから、「期待」とは、「あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること、当てにして心待ちにすること(goo辞書より抜粋)」という意味なので、「待」の意味がこの熟語にはピッタリだというのが分かりますね。
このように、漢字を覚えるうえで大切なことは、読み・書きよりも意味や成り立ちを理解することです。漢字を「読めれば良い・書ければ良い」などと思っていては、ただの記号の丸暗記と同じですよ。
1日1文字で良いので、漢字の意味を調べる学習方法をさっそく取り入れてみましょう!
みらい塾のフェイスブックでは、小学校で習う配当漢字1006字の中から毎日1文字をピックアップして掲載しています。その漢字の熟語や四字熟語なども合わせて記載しているので、まずは、その熟語の意味を辞書で毎日調べることから始めてはどうでしょう。
また、みらい塾では、漢字学習を効果的に行える漢字専用ネット教材「文字蔵くん」を生徒全員にもれなく提供しているので、手軽に自宅でも漢字学習を行うことができます。
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