こんにちは、みらい塾の馬場です。nigaoemaker1118_thumb

さて、皆さんは、海外で子育てをする中で、子どもの日本語について「会話はできているけれど、語彙力はこのままで大丈夫かな」と感じることはありませんか。

語彙力は、すべての学びの土台となる大切な力です。

言葉の数が増えることは
単に「知っている単語が増える」だけではなく
自分の気持ちを正確に伝え、論理的に考えることができる
最強の道具を手に入れることを意味します。

なぜ「語彙力」が壁になるのか

海外で育つ子どもにとって
日本語は家庭内で使う「生活言語(=日常会話)」に偏りがちです。

家の中では「宿題おわった?」「早く寝なさい」といった
決まったフレーズで事足りてしまうため
新しい言葉に出会う機会がどうしても限られてしまいます。

一方で
学年が上がるにつれて必要になるのは
抽象的な概念や複雑な感情を表す「学習言語」です。


日常のなかで、この「生活言語」から「学習言語」へ
自然にステップアップができるようにサポートすることが大切です。

「認知語彙」を増やし表現力の土台に

語彙には大きく2種類あります。

  • 使用語彙:自分で使いこなせる言葉
  • 認知語彙:聞いたり読んだりすれば意味がわかる言葉

語彙力というと「使える言葉」に注目してしまいがちですが
実はその前段階である認知語彙の量が表現力の伸びに大きく左右します。

認知語彙は、いわば「言葉の貯金」です。
この貯金が少ないと、使いたくても言葉が出せません。

(1)体験と言葉をセットにする

語彙を増やす一番の近道は、単語帳や問題集ではなく、体験です。


例えば、食事の時間。

単に「おいしいね」で終わらせず
食感や状態を表す言葉を添えてみましょう。

トーストがこんがり焼けて、サクサク

きゅうりの漬物、シャキシャキしてて
みずみずしい

このゴマ豆腐、つるんとしていて喉越しがいいよ

子どもがすぐに使えなくても大丈夫です!

食べている瞬間に耳にした言葉と
あ、この感覚を喉越しって言うんだな」の感情が結びつき
頭の中の辞書に「認知語彙」として登録されます。

少しずつ新しい語彙を増やし、語彙の幅を広げてあげましょう!

(2)言い換えで表現を深める

子どもが自分の気持ちを伝えようとするとき
「やばい」「すごい」「うれしい」など便利な言葉を使いがちです。

これは、語彙が不足しているのではなく
まだ「適切な引き出し」を見つけていない成長の途中です。

そんなときは、親が「通訳」のように言葉を提示してあげましょう!

今日のテスト、すごかったんだよ!

すごかったの!?
手応えがあったのかな?
それとも難しかったってことかな?

複数の選択肢を示すことで
子どもは自分の気持ちに合う言葉を選ぶ練習ができます。

この積み重ねが、作文の豊かな表現力にもつながります。

(3) 読み聞かせを対話の時間に

語彙を増やす王道は読書ですが
海外では地域によって日本語の本を手に入れにくいこともあります。

そんなときは、
一冊の本を深く味わう「対話型読み聞かせ」がおススメです。

読みながら立ち止まり、言葉の意味をていねいに届けます。

誇らしい』っていうのは、自分をすごいって思える気持ちだよ

がっかりした』って、元気がしゅん…って下がる感じだろうね

この子、ひとりぼっちで心細そうだね

物語を通して、登場人物の感情を表す言葉に触れることで
心の機微を捉える力も育ちます。

たとえ一日に数ページでも、親の温かい声で日本語に触れる時間は
子どもにとって何よりの安心感と日本語へのポジティブな印象を育てます。


海外で子どもの語彙力を育てるのは長い道のりですが
その一歩は今日の会話から始まります!

家庭が

  • 日本語で話すことが楽しい
  • 気持ちを日本語で伝えたら、ちゃんと伝わった

と感じられる場所となるよう
まずは親が楽しそうに日本語を使っている姿を見せてあげてくださいね🎵


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