子どもに合った日本語勉強法を見つけよう!


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。pencil1

ニューヨークでは、幸運にも、日本語を勉強するための方法が多く存在します。

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たくさんの選択肢の中から、お子さんに合う日本語学習法を見つけるにはどうしたら良いでしょう?

 

 

今日は、そんな日本語の勉強法について悩んでいる方、バイリンガル子育てを模索している方に、それぞれの日本語学習法の違いやメリット・デメリットなどを紹介していきます。

まず、一口に「日本語学習法」と言っても、さまざまなタイプに分類されます。今回は、その中の「日本語補習校、日本語学習塾、通信添削、オンライン塾」に焦点を絞って見ていきましょう。

日本語補習校

目的:   日本と同等の教育を受け、帰国後に困らない日本語力を維持するため
メリット:  日本語で日本の教科書に沿った授業が受けられる
デメリット: 週に1回の授業では日本語力を維持するのは難しい

補習校は、日本語を教える語学学校ではなく、国語や算数などの教科を日本の教科書に沿って日本語で教える学校です。日本の学校制度に基づいた教育を行うことを前提としているため、日本と同じ4月~3月の年度で構成されています。また、入学式、卒業式、運動会、遠足などの日本的行事に加え、餅つき、書き初め、七夕など日本の文化も合わせて体験できるよう季節のイベントに組み込まれています。ba7a0a4793b7d8c029ea3cfb8f7fe610_s

日本で1週間かけて行われる量の勉強を短時間で行う必要があり、学習量を補てんするための宿題の量も概して多いため、子どもへの負担は大きいです。さらに、補習校の運営をスムーズに行うために、保護者のボランティア協力は必要不可欠で、それが親への負担となる場合があります。

また、入学に際し、日本語での面接や筆記試験を行い、一定の日本語能力を持っていないと入学を許可しない補習校もあり、日本語力が年齢レベルに達していない永住子女にとってはハードルが高い場合があります。ただ、補習校の設立目的が、「帰国予定の子どもを対象とし、日本と同等の学力を維持すること」を考えれば、致し方ないと言えます。

 

こんな子におススメ!


●日本に帰国する予定のある駐在家族の子
●一定の日本語力がすでに身に付いている子
●日本語で授業を受けることに負担がない子
●現地校と両立ができる子

日本語学習塾

 

目的:   現地校の成績を上げるため、補習校の代わりとして、日本語習得など
メリット:  日本語で説明をするので理解しやすい
デメリット: 現地になじめない、負担が大きい、費用が高価

日本語塾は大きく以下の3タイプに分かれます。
(1)現地校の勉強を日本語で学ぶための復習タイプ
(2)日本語で日本の学校と同様の勉強をするための補習校タイプ
(3)日本語で日本語をゆっくり学ぶマイペースタイプ

(1)日本から来たばかりであったり、英語が苦手だったりする子は、現地校の授業で理解できなかった箇所を日本語で指導をしてもらえます。ただ、現地校の成績を上げたいのであれば、英語で直接的に指導を受けた方が日本語での用語などをもう一度覚える手間がなく、習った言葉も授業ですぐに活用できるかも知れません。
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(2)近い将来日本に帰国する予定がある子や、補習校では物足りないと感じている子は、日本語で日本と同等の勉強をし、帰国に備えることができます。このタイプには集団塾と個別指導塾があり、ある程度の学力があれば集団塾の方がカリキュラムが厳密で、勉強量も多いです。授業料も個別指導に比べ安価です。一方、苦手分野が多い/すぐに成績を上げたい場合は、カリキュラムの柔軟性が高い個別指導塾が向いています。どちらも補習校のようにイベント行事などがないので、学習に集中できます。ただ、5教科をすべて網羅するには、週に数回通塾しなければならないため、現地校との両立が大変で子どもへの負担が大きくなります。

(3)みらい塾はこれに当たります。長期滞在者や永住子女は、日本語で日本語を学ぶことができます。永住の子ども達は日本と同じ学年別カリキュラムで勉強を進める必要がないため、一人ひとりのペースでゆっくり日本語を習得できます。ただ、週に1回1時間の通塾だけでは日本語が定着しづらいので、家庭での学習習慣が必要不可欠です。

こんな子におススメ!


●渡米したばかりで英語にまだ自信が持てない子は復習タイプ
●現地校の成績を上げたい子は復習タイプ
●帰国予定が迫っている子は補習校タイプ
●補習校より高いレベルを目指す子は補習校タイプ
●長期滞在者・永住子女はマイペースタイプ
●それほど高いレベルの日本語力を望んでいない子はマイペースタイプ

通信添削

 

目的:  副教材として、自習として
メリット: 自宅で手軽に勉強ができる、費用が安価
デメリット:質問しづらい、継続するのが難しい

通信添削サービスは、学習の不足を補う副教材として利用するのがベストです。日本の教科書に沿った問題を毎月添削してもらえ、自分では気づきにくい個所を指摘してもらえます。18fefd66e684003e597da1252104af12_s自宅で手軽に勉強ができるので、限られた時間を有効に利用することができます。しかし、よほどの管理能力と学力がすでに備わった子でないと、毎月届く教材や添削テストを継続するのは非常に困難です。

また、分からない個所があったときに、すぐに質問することができないうえ、添削が返却されるのに数週間かかってしまい、勉強時期がずれてしまいます。通信添削だけでは演習量が不足するので、別途教材や問題集を揃える必要があります。

こんな子におススメ!


●管理能力がある子
●指導を受けなくても理解できる能力がある子
●添削を毎月提出するのが負担ではない子

オンライン塾

 

目的:  副教材として、自習として
メリット: 自宅で手軽に勉強ができる
デメリット:継続するのが難しい

オンライン塾は3タイプに分かれます。
(1)映像授業
(2)コンピュータ教材
(3)オンライン家庭教師

(1)録画した授業を受講する映像授業は、有名講師の授業を自宅から安価で何度も視聴できるのが特徴です。ただ、映像授業を見て分からないことがあっても、直接質問することができません。a0001_014898

(2)みらい塾のオンライン塾はこれに当たります。自宅からオンライン教材(ショウイン学習システム)にアクセスすることで、いつでも最新の教材で学習ができるのが特徴です。自分で解説を読み理解しながら演習問題を繰り返す「自立学習」を促します。しかし、管理能力がなければ計画的に学習を継続するのが困難です。みらい塾では月1回20分程度のスカイプ応援コールや無制限の応援メール、教科別質問掲示板などでフォローをしています。

(3)家庭教師のオンライン版です。自宅に来てくれる代わりに、インターネットを介して個別に指導をしてくれます。子どもの理解度に合った指導をしてくれるので成績は上がりやすいですが、マンツーマン指導のため、授業料は高価です。ただ、教師の力量がそのまま子どもの成績向上に直結するので、良い教師かを見極める目が必要です。

こんな子におススメ!


●自分の分からないところをピンポイントで理解している子は映像授業
●集団授業に慣れている子は映像授業
●近くに補習校や塾、日系書店がない環境の子はコンピュータ教材またはオンライン家庭教師
●通塾が困難な子はコンピュータ教材またはオンライン家庭教師
●自立学習を目指している子はコンピュータ教材
●教えてもらうことに慣れている子はオンライン家庭教師

今回、紹介したこれらの学習法以外にも、ニューヨークで日本語を勉強方法はまだまだあります。しかし、もっとも注意しなくてはならないのは、それが子どもに合った勉強法なのかどうかです。どんな優良な学習法でも、子どもに合っていなくては時間やお金を無駄にしてしまうだけでなく、日本語学習自体を嫌がることにもなりかねません。日本語を習いたいと思う子どもの気持ちを壊さないよう、大切に育ててあげましょうね!

日本語の勉強法でお悩みの方は、お気軽にみらい塾にご相談ください。

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