さて、現地校の宿題から解放される夏休みは、子ども達をのびのびと過ごさせてあげたい一方で、日本語の学習習慣が途切れてしまうのではないかという不安もあります。
今回は、海外で育つ子ども達だからこそ意識したい夏休みの過ごし方について考えていきましょう!

夏休みは「日本語を育てる時間」
日本に住む子ども達にとっての夏休みは
たとえ勉強時間が少なくても、生活そのものが日本語環境です。
そのため、夏休みで日本語力が大きく落ちることはあまりありません。
一方、海外で育つ子ども達は違います。
家の外に出れば、聞こえてくるのは現地語が中心です。
友達との会話、テレビ、地域のイベント、サマーキャンプなど
ほとんどが現地語で進みます。
つまり、夏休み中は普段以上に日本語との距離が開きやすくなります。
だからこそ、海外在住のご家庭にとって
夏休みは「日本語の遅れを取り戻す時間」というより
「日本語を生活の中で育て直す時間」と考えることが大切です。
日本語の学習を「机の上の勉強」だけに限定して捉えず
聞く、話す、読む、書くの4つの力を
子どもの生活に合った形でバランスよく繋いでいくことが
長い目で見て大きな力になります。
海外で育つ子に合った夏休みの過ごし方
日本に住んでいる子ども達と同じように
「毎日1時間机に向かう」「たくさんの宿題をこなす」という方法が
必ずしも海外在住の子ども達に合うとは限りません。
日本語が生活言語として十分に根づいていない場合
量だけ増やしても苦手意識が強くなってしまうことがあります。
海外で育つ子ども達には
まず「日本語が伝わると嬉しい♪」「使うと楽しい♪」という
ポジティブな感覚を保つことが何より重要です。
そのためには、勉強だけでなく、
体験と結びつけた日本語の時間をつくるのがおススメです。
たとえば、次のような過ごし方を試してみましょう。
- 日本語で日記を書く

毎日でなくても、週に1〜2回で大丈夫です。
また、たくさん書く必要もありません。
その日にあったことを1~3文ほど書くだけで十分です。
大切なのは、完璧な文を書くことではなく
自分の経験や気持ちを日本語で表そうとすることです。 - 日本語の本を読む

一人で本を読むのが難しい子には
短い詩や童謡の音読や、絵本の読み聞かせでも効果的です。
物語だけでなく、図鑑や料理の本、工作の本など
写真が多い本を選ぶと続きやすくなります。 - 日本語でお手伝いをする

子どもは親の手伝いをするのが大好きです。
「テーブルにお皿を並べてね」「冷蔵庫からきゅうりを3本取ってくれる?」「洗濯物を一緒にたたんで」など、日常の中で親が日本語を使うと
言葉が実感を伴って自然に身につきます。 - 日本の家族や友人とやり取りする

ビデオ通話、音声メッセージ、手紙や暑中見舞いなどは
日本語を使う大きな動機になります。
「伝えたい相手がいる」ことは、学びと自信につながります。 - 日本の文化に触れる体験を入れる

日本に帰国の予定があれば
夏祭り・七夕飾り・浴衣・花火・ラジオ体操など
日本の夏を感じられる活動に積極的に参加させてあげてください。
屋台のかき氷や焼きそば、流しそうめんなどの体験も
言葉と結びつく大切な機会です。
こうした活動は、日本語学習を「机の上のもの(知識)」から
「自分の生活の一部(経験)」へとステップアップさせてくれますよ!
保護者の声かけ NG例/OK例
夏休みに日本語力を伸ばしたいと思うあまり
つい「毎日やりなさい!」「日本語で!」と言いたくなることがあります。
もちろん、継続のための声かけは必要ですが
窮屈さや失敗への不安を感じると、かえって口数が減ってしまうことも。
日本語を使えたことに目を向けた声かけを心がけましょう!
NG例 ![]() | OK例 ![]() |
| 日本語で言ってみて! | 日本語では何て言うか、一緒に調べてみよう! |
| これ、間違ってるよ! | その言い方もいいね。 日本語ではこう言うこともあるよ |
| これだけ? | 一文、書けたね。 次は、そのときの気持ちも書いてみようか? |
| 思ったことを書けばいいでしょ! | 今日いちばん楽しかったことは何だったの? |
| もっと日本語の本を読みなさい! | この本、ママが子どもの頃に読んでいたんだよ |
対話につながる声かけを心がけることで
子どもは日本語を「親子で育てる大切な時間」として受け取ってくれます。

夏休みに意識したい3つの柱
夏休みの日本語学習は
難しい教材をどんどんさせるよりも、次の3つを意識すると効果的です。
(1)毎日少しでも日本語に触れる
長時間の勉強より
短くても毎日続ける方が日本語の感覚は保たれやすくなります。
たとえば、
・10分の読み聞かせ
・5分の日記
・食事中の日本語会話 など、小さな積み重ねで十分です。
一時期に無理をして知識を詰め込むよりも
子どもの生活リズムに寄り添いながら、細く長く継続していくことが
海外での日本語学習では、はるかに確実な力として定着します。
(2)子どもの好きなことと結びつける
虫が好きな子には、日本語の図鑑を見る
料理が好きなら、日本語でレシピを作る
工作が得意な子は、作り方を日本語で確認する
子どもの興味と日本語がつながると、学びはぐっと楽しくなります。
日本語が「やらされる勉強」ではなく
「自分の世界を広げ楽しむための言葉」に変わっていきます。
(3)成果より習慣をほめる
「漢字を何個覚えたか」だけでなく、
「今日は日本語で話せたね」「昨日より長く書けたね」「続けているね」と
過程を認めてあげることが大切です。
海外で育つ子ども達にとって、日本語は努力が見えにくい学びです。
その見えにくい努力を家庭で言葉にしてあげることが
子どもにとって、学びを続ける力と自信を育てます。
夏休みが終わる頃
日本語が急激に上達した!となるわけではないかもしれません。
しかし、夏休みの終わりに
子どもが「日本語で話すのが前より楽しくなった♪」と感じられたら
それはとても大きな成長です。
海外で育つ子ども達にとっての日本語は、自分の大切な一部です。
この夏が、その言葉を育てるあたたかな時間になることを願っています!😉
「ムリなく・ムダなく・楽しく」で長期継続
みらい塾は完全オンラインという環境を活かし
海外のどの地域に住む子ども達にも日本語を学べる場を提供しています。
夏休みで培った経験を
ムリなく・ムダなく・楽しく読み書き力に移行させるお手伝いをします!。
また、海外在住子女のつまずきやすいポイントを分析して作られた
オリジナル学習プリント「みらプリ」は
スモールステップで読み書きの土台を築けるよう工夫された教材です。
ご家庭での日本語学習に、ぜひご活用ください!
みらい塾は自信の持てる日本語を育てます!


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