こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。
現在、アメリカではアジア系の人口がもっとも急速に増加しているのをご存知ですか?
アメリカの調査機関Pew Research Center(ピュー・リサーチ・センター)は、先日、「アジア系米国人の台頭」と題する215ページに及ぶ報告書を発表しました。この報告書では、全米50州から抽出した3511人を対象に調査し、アメリカ国勢調査の経済・人口データを分析した結果から独自の結論を導き出しています。
ちなみに、アジア系移民のほとんどは、中国・インド・日本・韓国・フィルピン・ベトナムの6ヵ国が出身地だそうです。
この報告書よると、アジア系移民は、結婚・しつけ・勤勉・職業を重視しており、一般的なアメリカの親に比べ子どもに厳しいと述べています。また、アメリカ国民全体よりも既婚者や3世代以上で同居している家庭が多く、両親に育てられる子どもの比率も高いとまとめています。
2007年には、ヒスパニック系移民54万人に対し、アジア系は39万人でしたが、2010年には、アジア系がアメリカ移民全体に占める比率は約36%となり、ヒスパニック系の31%をついに上回りました。アジア系の移民は、ここ数年増加を速めています。
2003年~2005年にかけて、急激に数を増やしていたヒスパニック系は、不法移民を含め、ブルーカラー職(重労働職)に就くことが多いため、近年国境警備の厳格化やアメリカの建設業界の不振により、増加率が減速していました。これに対し、アジア系移民は、主に学生ビザや就労プログラムで入国しており、高学歴でIT業界などの成長産業に就職する傾向にあります。
報告書の編集に当たったPaul Tyler(ポール・テイラー)執行副社長は、「アジア系は技能が非常に高い21世紀型の労働力である一方、伝統的な価値観を継承している。また、アジア系の教育水準は高く、社会経済的に成功の基準を超えている。」と指摘しています。
報告書では、こうした傾向は続き、2050年にはアジア系の人口は4100万人と現在の倍以上に増加すると予測しています。
皆さんの周りでも、アジア系移民が増えていると感じていますか?
詳細は、以下のサイトより。
pewresearch.org/:ピュー・リサーチ・センター公式サイト
今日のひとり言
アジア系がヒスパニック系移民を追い抜いたという事実に、正直驚きました。 特に大都市(ニューヨークやカリフォルニア)では、レストランなどの飲食店で働いているヒスパニック系移民がかなり多いので、それ以上にアジア系が増加しているなんて、想像もできませんでした。 現在世界第2位の中国からの移民や、IT業界を牽引しているインドからの移民が増えているせいでしょうかね。 そう言えば、去年全米で話題になり、物議を醸した著書「Battle Hymn of the Tiger Mom」も中国式子育ての話でしたね。同じアジア人として私の子育て(しつけ)と重なる部分もある一方、「これはやり過ぎでは?」と思わせる部分もありましたが、本の内容としては興味深かったです。 私も我が息子に対してそうだと思いますが、アジア系両親は子どもに対するプッシュがすごいので、皆さんも程々に!(^_-)-☆ |