こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。
狭いながらも人種のるつぼであるニューヨークには、さまざまなコミュニティーが存在します。
万国旗 / tkaige
例えば、漢字が目白押しな「チャイナタウン」、BBQの香り漂う「コリアンタウン」、多くの日本食レストランやマーケットが軒を連ねる「日本人街」、イタリア系移民が多く暮らす「リトル・イタリー」、アフリカ系アメリカ人文化の中心地「ハーレム」、ニューヨーク最大のラティーノ・コミュニティーのひとつ「スパニッシュ・ハーレム」などですよね。
こうした移民色の強いコミュニティーのお祭りともなれば、地域を挙げて盛大にお祝いすることが多いです。そこで、今日は、毎年、延べ100万人以上が訪れるという、ニューヨーク最大のイタリアのお祭り「Feast of San Gennaro（サン・ジェナーロ祭）」をご紹介します。
サン・ジェナーロ祭は、20世紀初頭にNaples（ナポリ）からたどり着いたイタリア移民たちが始めた祝宴で、毎年９月半ばに行われ、今年で87回目を迎えます。当時は１日限りの記念祭でしたが、現在では11日間にもわたり盛大に行われています。
1996年からイベントを主催している非営利団体「Figli di San Gennaro, Inc.（Children of San Gennaro：聖ジェナーロの子ども達）」の代表であるJoseph Mattone（ジョセフ・マットーネ氏）は、「この祭典は、世界中のイタリア人にとって特別なイベントである。」と話しています。
イベント期間中は、リトル・イタリーの中心であるMulberry Street（マルベリー通り）が、北はHouston Street（ハウストン通り）から南はCanal Street（カナル通り）まで７ブロックを車両通行止めにし、特設ステージでのオペラなどの音楽ライブやパフォーマンス、アーケード・ゲームやKiddie Ride（キディ・ライド：子ども向けの乗り物）の他、チーズクリームを詰めてチョコチップをまぶしたイタリアの名物お菓子「Cannoli（カノーリ）」やピザの早食い大会などの無料エンターテイメントが毎日繰り広げられます。
さらに、お祭りには欠かせない食べ物などの屋台が200以上出店するだけでなく、近隣のレストランもアウトドア・カフェなどでイベントを盛り上げてくれます。
また、宗教色も色濃く残るこのイベントは、Saint Day（聖ジェナーロの日）である９月19日にMost Precious Blood Church（モースト・プレシャス・ブラッド教会）で祝賀ミサが行われたり、巨大風船やマーチングバンドとともにサン・ジェナーロ像を運ぶ「The Grand Procession（大行進）」と呼ばれるイベントも行われます。
ご家族そろって楽しめる盛大かつ歴史的なイベントに、皆さんもどうぞお出かけください！
【イベント詳細】
Feast of San Gennaro＠Mulberry St., Little Itary
９月12日（木）～22日（日）
212-768-9320
公式サイト
街を挙げてのイベントやお祭りごとが多いニューヨーク市ですが、それらによる騒音や散らかるゴミ、犯罪などの問題で近隣住民から批判を浴びることも度々あります。きちんとした計画とイベント主催者側の統制、参加者のマナーなどがあってこその楽しいお祭りだということを忘れないでおきたいですね。(^_-)-☆
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