皆さんは、PISA(Programme for International Student Assessment:国際学習到達度調査)をご存知ですか?
World map / Martyn Wright
PISAとは、世界の15歳の学生を対象に「読解力・数学知識・科学知識・問題解決能力」を調査するもので、3年毎に実施されています。
近年、世界における日本の子ども達の学力を比較するときに用いられることが多いPISA調査ですが、今回初めて、OECD(Organisation for Exonomic Co-operating and Development:経済協力開発機構)が対象を子どもから大人に変え、学校教育や職業訓練など人材育成の参考にするための調査としてPIAA(Programme for the International Assessment of Adult Competencies:国際成人力調査)を実施しました。
2011年8月~2012年3月にかけて実施された同調査には、日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国を始めとする世界24の国や地域に住む16歳~65歳までの15万人以上が参加しました。調査方法は、対象者の自宅から専用のコンピュータを使って解答する方法と、従来の紙の解答方法の2タイプが用意され、「Literacy(読解力)、Numeracy(数的思考力)、Problem solving in technology-rich environments(ITを活用した問題解決力)」の3つの能力を調査しました。
調査目的が「人材育成の参考にするため」ということで、学力(知識の有無)を計るPISA調査とはかなり出題される内容が異なります。日常生活のさまざまな状況の中での情報を活用する能力を重視するため、数式などの知識がないと解けないような問題は出題されなかったのが特徴です。
PIAA調査の結果、日本は、「読解力」および「数的思考力」の2分野において、参加24か国中トップ、また、「ITを活用した問題解決能力」では10位でした。
主な国のランキング結果は以下の通りです。
国名 | 読解力 | 数的思考力 | 問題解決能力 ( ) 内は平均点で比べた順位 |
日本 | 1位 | 1位 | 10位(1位) |
フィンランド | 2位 | 2位 | 2位(2位) |
オランダ | 3位 | 4位 | 3位(6位) |
スウェーデン | 5位 | 5位 | 1位(4位) |
カナダ | 11位 | 14位 | 7位(12位) |
韓国 | 12位 | 16位 | 15位(10位) |
イギリス | 13位 | 17位 | 9位(15位) |
アメリカ | 16位 | 21位 | 14位(17位) |
日本は、上記の通り、「ITを活用した問題解決能力」では10位という結果でしたが、この調査はコンピュータを使用した調査でのみ測定され、日本は紙で解答した参加者の割合が36.8%と他国に比べても高かったのに加え、それらの人数も母数に含められたためです。実際、国立教育政策研究所が算出した平均点(コンピュータ調査の解答者を母数とする)によれば、第1位のスウェーデンを大きく上回りトップに浮上します。
分析を担当した同研究所の国際研究・協力部長である小桐間 徳(こぎりま あつし)氏は、今回の結果に対し、「戦後早くから続いている義務教育により、読み書き計算の基礎を重視してきた結果ではないか」と話しています。
このように、子どもの頃にしっかりと「読み書き計算」の基礎学力を付けることは、成人力にも大きく影響するということが改めて明らかになったのではないでしょうか。
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