街のイルミネーションが目を楽しませてくれる季節ですね。
12月と言えば、クリスマス。クリスマスと言えば、もちろん、サンタクロースですよね。
―――と言うことで、サンタクロースに扮して、ニューヨークの街に繰り出す「Santacon(サンタコン)」が今年も開催されます。
この時期だけの特別イベントであるサンタコンは、実はニューヨークだけでなく、日本、イギリス、ドイツなどを含む世界40カ国300都市以上で催されている大イベントのひとつで、Santa Rampage、Santarchyなどとも呼ばれ親しまれています。
ニューヨークにおいては今年で16回目を迎え、参加者は年々増え、2万人以上が参加するという一大イベントです。毎年クリスマスを目前に控えた週末に行われ、今年は、12月14日(土)午前10時から始まります。サンタコンに参加したい方は、事前に公式サイトで10ドルの寄付をしたら発行される「Proof of Donation(寄付の証明)」を持参し、当日所定のスタートポイントで合流するだけです。スタートポイントやルートに関する情報は開催当日までは非公開で、イベント前日にツイッターやフェイスブック、公式サイトなどのSNSを通して配信されます。
2008年ごろまでは、スタートポイントが1カ所でしたが、サンタクロースの数が年々急増していくことから、以降はスタートポイントが数ヵ所に分散されるようになりました。それに伴い、イベント当日は、サンタクロースがニューヨークの至るところで見るようになり、サンタコンに参加していない人も気軽に街中で便乗するようになりました。
イベントの名前からも分かる通り、テーマは、ずばり「サンタクロース」です!
サンタクロースのトレードマークである赤と白のコスチュームに身を包み、思い思いにマンハッタンを練り歩くだけという至ってシンプルなイベントです。でも、大勢のサンタクロースの中には、トナカイやエルフなどクリスマス関連キャラクターの仮装をしている人もちらほらいますので、基本的にクリスマスを連想できるものなら何でもOKのようです。
Santas approaching Piccadilly Circus – Santacon 2011 / Annie Mole
しかし、楽しいイベントだけで終わらないのがニューヨークです!
大型ハリケーン「サンディ」で被害を受けた人たちへの寄付として参加者に缶詰などの保存食を持ち寄るよう呼びかけ、2011年のサンタコンでは食料援助を行うNPO団体「Food Bank(フード・バンク)」に6000ポンド(約2700キロ)、2012年にも10,000ポンド(約4500キロ)もの食料を寄付しました。さらに、被害の大きかった地域へサンタクロースに扮した派遣ボランティアを募ったり、慈善団体「Toys For Tots(子ども達におもちゃを)」にも45,000ドルの寄付を行ったりしました。
こうした良い面がある一方で、サンタコンが拡大するにつれ、中にはバーやパブをはしごしながらお酒を飲み歩く「バッドサンタ」も存在します。
近年では、そうした酔っ払いサンタが、街中で性的な露出をしたり、乱闘騒ぎに発展したりするケースも報告されています。NYPD(ニューヨーク市警)は、多数のこうした苦情を受けたことに対し、11月初めに、ミッドタウンからヘルズ・キッチンに立ち並ぶバー、パブ、クラブなど数十軒に対し、サンタコンの参加者を入店させないようにと書簡を送付するという前代未聞の行動に出ました。
NYPDがこのような行動に出たのも、今年、アメリカの若者らの間では見知らぬ通行人をいきなり殴り、一発で気絶させるという「Knockout Game(ノックアウト・ゲーム)」が全米規模で流行しており、サンタコンに便乗してこうした暴力事件が大量発生するのではと懸念しているからでしょう。
今年サンタコンに参加される方は、子ども達が大好きなサンタクロースのイメージを壊さないよう、大人として慎んだ行動をしましょうね!
【イベント詳細】
Santacon
12/14/13 10:00am~
follow@santacon to 40404
公式サイト
ルールを破る人が出てくると楽しいイベントも一転して不穏な空気が漂ってしまいます。「自由」とはやりたい放題することではなく、ルールの範囲内で行動することだと言うことをどの参加者も忘れないで楽しく盛り上げてほしいものですね。(>_<)
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