先週一週間、みらい塾では、保護者面談会を実施しました。
塾生の保護者の皆さんとは、普段はなかなかゆっくりとお話しができないので、こうした機会に多くの方が参加してくださって、とても嬉しく思います。
みらい塾では、毎月、保護者さま宛に生徒一人ひとりの学習の進捗具合をお知らせするための「進捗報告書」をお渡ししていると言うこともあり、特に面談は必要ないと思われる方もいらっしゃいます。しかし、面談はなにも進捗報告や今後の学習のすすめ方などを伝えるためだけのものではありません。
子ども達の家庭での様子、興味のあるテレビ番組や遊び、毎日の生活習慣、現地校での様子など、教室では知ることができない違う一面を教えていただくことで、子ども達の興味のあるものと学習をうまく組み合わせた授業や教材を作る大きなヒントになります。ですので、子ども達の海外での日本語学習を「無理なく・無駄なく・楽しく」するためにも、ぜひ、こうした面談の機会を有効に利用してくださいね!
さて、今回の面談で特に印象に残ったキーワードは、「負けず嫌い」と「競争心」です。
子どもは勝ち負けのあるゲームが好きです。さらに、ゲームに勝つことが大好きです。
「勝ちたい」と思う気持ちは子どもだけでなく誰しもが持っているものであり、このような負けず嫌いや競争意識は人に行動を起こさせる大きなエネルギー源となります。また、競争意識はもっと向上したいという気持ちの表れであり、「くやしい!」と思うハングリー精神を持つことは、勉強をするときの重要な原動力です。
ですので、子ども達にはぜひ持ってもらいたいものですが、「競争心が強い」という言葉をネガティブな意味合いとして捉えている方もいます。
それは、おそらく、競争心には2つのタイプがあるからでしょう。
(A)平和的な競争心
(B)敵対的な競争心
平和的な競争心とは、「勝利者にはなりたいが、相手や仲間を傷つけたくはない」と考えるタイプで、心の底で人を信頼しているため、協力的で連帯感があります。話し合いで解決しようとしたり、遅れている仲間を助けたり、互いに意見を交換し合ったりすることで、いっしょに成長していこうとします。
一方、敵対的な競争心とは、「何が何でも勝ちたい」と考えるタイプで、競争しているうちに憎しみや嫉妬、不信の念を持つようになり、相手を倒すということが目的になってしまったり、他人の足を引っ張ろうとしたり、自分の優位を常に意識したりします。また、勝つことよりも、負けることを何より恐れます。
なぜ、同じ「競争心」にこれほどの違いがでるのでしょうか。
実は、競争心が敵対的になるか平和的になるかは、置かれている環境や雰囲気に強く影響されます。親が封建的でネガティブな気持ちを持っている家庭の子どもは少しのきっかけで嫉妬や反発をするようになるのに対し、明るく民主的な家庭の子どもは怒りの感情もいつの間にか和やかな雰囲気に紛れてしまいます。
競争心は、それ自体は自己を向上させる健全な要素を持っています。
しかし、親の虚栄心やあせり、野心、劣等感などが、子どもの敵対的な競争心をあおってしまいます。友達を敵視し、相手が脱落したことを喜ぶようなネガティブな競争心ではなく、仲間とともに成長していこうとするポジティブな競争心を育てられる和やかな雰囲気の家庭を作れるようにしたいものですね。
余談ですが、競争相手はなにも「人」に限ったことではありません。
どのくらいの時間で、決まった量の問題が解けるかを競う「時間との競争」
昨日の自分(タイム)よりも少しでも早く正確に問題が解けるかを競う「自分との競争」
これらの良い例は、日本の子ども達が夢中で取り組んでいる「100マス計算」です。人と競争するのが苦手な子は、時間や自分自身にチャレンジすると良いですね♪
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