皆さんは、小学生時代に流行った遊び「プラ板」を覚えていますか?
このプラ板遊びは、元々は「プラスティック板(薄いアクリル板)に好きな絵を描いて、オーブントースターなどで加熱すると絵が縮む」という小学生を対象とした科学遊びの一種でしたが、手作りキーボルダーやアクセサリーとして日本で一大ブームを引き起こし、今でも専用キットが販売されているほど子ども達に長く親しまれている遊びのひとつです。
私たちが愛したプラ板の元祖ともいえる商品がアメリカにあるのをご存知でしたか?
その名も「Shrinky Dinks(シュリンキー・ディンクス)」。
シュリンキー・ディンクスは、1973年にBrookfield, Wisconsin(ウィスコンシン州ブルックフィールド市)に住むBetty Morris(ベティー・モリス)とKathryn Bloomberg(キャサリン・ブルームバーグ)の2人の主婦の手により誕生しました。
当時、彼女らの子ども達が所属していたCub Scout(カブ・スカウト:ボーイスカウトの幼年団員)のための工作プロジェクトを台所で模索中に、家にあったプラスティック容器の蓋に絵を描いてオーブンに入れたところ、みるみる絵が縮み、それを見ていた子ども達が大ウケしたことをきっかけに、その後、商品化への道を辿りました。
40年経った今でももちろんプラ板遊びはアメリカの子ども達の間で健在です。
プラ板とキーホルダーやアクセサリー用チェーンなどの色々なパーツが一緒になった工作キットは、Target(ターゲット)やWalmart(ウォルマート)などの大型量販店で簡単に手に入り、色鉛筆や穴あけパンチもセットになっているものも販売されています。このキットとどのご家庭にもあるオーブン(またはオーブントースター)があれば、すぐにお子さんと工作が楽しめるようになっています。
人気キャラクターと共同制作し、Hello Kitty(キティーちゃん)やDisney(ディズニー社)のプリンセスシリーズ、SpongBob SquarePants(スポンジボブ・スクエアパンツ)などのプラ板も販売されています。工作キットの大きさや種類によって、お値段も5ドル~30ドルと幅広く設定されており、お子さんの年齢や好みに合わせて選ぶことができます。
こうして時代を超えて、親がハマった遊びの楽しさをお子さんと共有できるなんて嬉しいですよね。皆さんも子どもに戻って一緒に楽しんでください!
詳細は、以下のサイトより。
www.shrinkydinks.com/:シュリンキー・ディンクス公式サイト
アメリカでシュリンキー・ディンクスを発明した主婦のお二人が、その後どうなったか知りたくないですか? 実は、ベティーさんは、現在も当時キャサリンさんと立ち上げた会社「K&B Innovations, Inc.」で社長兼ライセンス契約や取扱説明書の作成などを担当しておられ、毎日精力的に働いていらっしゃるそうです。 一方、キャサリンさんは、なんと彼女の地元ウィスコンシン州ブルックフィールド市の市長を務めていらっしゃるんですって! 平凡な主婦が、少しのきっかけで大きく転機を向かえるなんて、これこそアメリカン・ドリームですね。人生何がきっかけになるかなんて、分からないものです。(^_^)v |