皆さんは、「世界で平和だと思うお国はどこですか?」と尋ねられたら、どの国を思い浮かべますか?
イギリスの経済紙「Economist(エコノミスト)」とInsutitute for Economics and Peace(経済平和研究所)などが協同で世界158カ国を独自に分析しランク付けした「Global Peace Index(GPI:世界平和度指数)」が公表されました。
この「世界の平和な国ランキング」は、2007年から毎年実施されており、今年で6回目となります。このランキングは、単純に各国の治安の良し悪しをランキングしているのではなく、世界平和度指数を基に各国がどのくらい平和かを相対的に示しています。
これらの評価は、殺人や暴力などの凶悪犯罪数、受刑者数、戦争・内戦の有無、軍事費、軍人数、難民数、政治情勢、隣接国との関係、テロ活動の潜在的可能性、兵器の輸入・輸出量、武器の入手しやすさ、国連介入度など、ニュースでよく耳にする項目から一般市民ではなかなか分かりえない項目まで多岐にわたる24の要素から判断されています。
これらの判断基準から発表された「世界の平和な国ランキング」において、日本は尖閣諸島での中国との緊張や不安定な政治状況などが影響し、昨年より2ランクダウンですが堂々の第5位、一方、アメリカは第88位との結果になりました。
ご参考までに、主要国の順位は以下のとおりです。
2.デンマーク
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29.イギリス
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42.韓国
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88.アメリカ合衆国
89.中国
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142.インド
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152.北朝鮮
153.ロシア
トップ10位に入っている国でも実際に日本より犯罪発生率が高い国もある一方、下位でも日本より犯罪発生率が低いか同等の国もあります。
それは、潜在的テロの危険性や隣接国との緊張関係、人権などの項目で大きくポイント落としているからであり、ランキングが下位の国の治安が悪いとは一概に言い切れません。
また、アメリカのように、軍事費が多くテロの危険度が高いために順位を落としている国もあれば、日本のように他国から軍事援助を受けている国は軍事費が少なく上位になることもあります。
しかし、他の先進国と比較しても、日本は重大犯罪の発生率が極端に低く、都市部においても治安が良いことが高く評価されているのは事実です。また、G8(主要国首脳会議)でトップ10位に入っているのが、日本とカナダだけだというのも、注目すべきところです。
皆さんがお住まいの国の平和度は、いかがでしたか?
詳細は、以下のサイトより。
www.visionofhumanity.org/globalpeaceindex/2012-gpi-findings/:GPI公式サイト
日本はよく「平和な国」だと言われていますが、世界平和度指数で具体的にデータとしても「平和な国」だったんですね! でも、中国や韓国、ロシアなどの隣接国との関係次第では、今後順位を下げる可能性もあるので、ぜひ政府には海外諸国へ向け毅然とした態度を貫き、日本を平和な国上位国として存続させてほしいものですね。(^_-)-☆ |