海外に暮らしている皆さんは、多少なりとも「もっと現地の言葉が話せれば…」と思う日々を過ごした経験をお持ちではないでしょうか?
多くの日本人は、中学生時代から外国語(英語)の学習を始めていますが、いざアメリカで暮らし始めると教科書通りにはいかない状況に否応なしに直面します。現地で「生きた英語」を身を持って体験してきた方も大勢いらっしゃることでしょう。
その答えは、教育学研究家のRichard Sparks(リチャード・スパークス氏)が2006年に発表した論文「Is There A “Disability” for Learning a Foreign Language?(外国語の習得において『障害』は存在するのか?)」の中にありました。スパークス氏は、学生によって外国語習得の苦労の度合いはあるが、それは「学習方法」に起因するものだと著書で述べています。
また、科学やテクノロジーに特化した記事を多く書くことで知られているアメリカのオンラインメディアの「io9」は、外国語を短期間で習得できる方法を以下のように紹介しています。
- Immersion Technique:外国語にどっぷり浸かる
外国語の学習方法で現在もっとも有効性が実証されている方法は、「Immersion Technique」です。習得した言語にどっぷりと浸かり、その言語に没頭する方法です。ニューヨークで生活している人よりも日本人があまりいない場所で暮らしている人の方が、早く英語を話せるようになった…という話はよく聞きますよね。
- Pick The Right Launguage:習得しやすい言語を選ぶ
有名な実業家のTim Ferriss(ティム・フェリス氏)は、母語の文法に近い外国語ほど短期間で習得できると話しています。例えば、アメリカ人であれば、アルファベットを使わない日本語や中国語よりスペイン語やドイツ語の法が文法的に近いので学びやすく、日本人であれば、語源が近い韓国語が学びやすい言語と言えます。
また、言語学者であり、自身で50言語以上をマスターし「言語の達人」として知られているAlexander Arguelles(アレクサンダー・アルゲリェス氏)は、外国語を習得するのに以下の方法をお勧めしています。
- Shadowing Technique:シャドーイング法
日本で販売されている語学教材でよく取り入れられているのでご存知の方も多いかと思いますが、これは習得したい言語を耳で聞きながら同時に聞いた内容を声に出して繰り返すという方法です。アルゲリェス氏いわく、以下のポイントに気を付けながら実施するとさらに効果的だそうです。
① できるだけ早足で外を歩く
② 姿勢を真っすぐにする
③ 大きく明瞭な声で、はっきりと発音する
- Scriptorium Technique:筆写法
これは、外国語の習得に限らず何かを覚えるときにも有効な方法で、声に出しながら、その言葉を紙に書き写す方法です。以下のように実施することで、細部まで注意を払うことができ、また自分が理解していない文法や単語を確認することができます。
① 文章を大きな声で読む
② 再度、書きながら、一語一語を声に出す
③ 書き終えたら、文章を声に出して読む
以上が外国語を短期間で習得する方法です。如何でしたか?
学習しやすい言語にどっぷり浸かり、シャドーイング法と筆者法で細部までしっかりと学習すれば、今日からあなたも「言語の達人」です!
【参照記事】
io9.com/5936123/what-is-the-fastest-way-to-learn-a-foreign-language:io9の記事
日本語、英語にかかわらず、何を学習するときでも、「書く」作業は欠かせないということが、この記事で改めて分かりました。 それに、日本人にとって英語は母語である日本語とかなり違うので、簡単には習得できない言語のひとつなんですね。でも、短時間では難しいですが、時間をかければどの言語も習得が可能だと記事にあったので、希望はありますね。(^_-)-☆ |