皆さんは、学生の頃、授業中にノートをしっかりと取るほうでしたか?
Notebook collection / Dvortygirl
それとも、誰かのノートを写すタイプでしたか?
以前、「頭を楽にする勉強法が正しい」とお話したことがありますが、頭を楽にするためにもノート学習は必要不可欠です。しかも、良いノートの取り方を知っている子は、どの教科も成績(学力)が安定している場合が多いので、ぜひとも、子ども達にはノートの正しい取り方を学んでもらいたいですよね。
では、良いノートとは、どんなノートだと思いますか?
カラーをふんだんに使ったカラフルなノート?
イラストや絵をたくさん描いた可愛いノート?
詳しく一つひとつ説明がある参考書のようなノート?
ノートには子ども達の個性を垣間見ることができますが、「良い」ノートには一定の条件があります。まずは、良いノートの条件を考えてみましょう。
1.きれいで見やすい
2.書くのに時間がかからない
3.後で使いやすい
4.情報を追加しやすい
上記の条件がそろったノートは、良いノートと言えます。皆さんのお子さんが作ったノートは、これらの条件がすべて当てはまっていますか?
1.きれいで見やすい
ノートは作ることが大切なのではなく、作ったノートを使って復習することが大切です。ですので、何度も後で見直したくなるようなきれいで見やすいノートを作るのがポイントです。
まず、ノートの右上には日付を、左上には問題のページ、番号、単元名などを書きましょう。これを書かないと、後で見直すのが大変になります。
そして、脳は文字よりも図表の方が認識し記憶に残りやすいという特徴があるので、ノートにも図や表を多用しましょう。このとき、定規を使うことで、きれいで見やすい図表を簡単に書くことができます。しかし、ここでよくする間違いとして、丁寧に書きすぎないということです。図や表を書くのにじっくり時間をかけてもあまり意味がありません。ササッとすばやく書きましょう。
また、黒ペンだけでは、何が単元のポイントかが分かりづらい場合もあるので、1~2色のカラーペンと蛍光ペン1色を使いましょう。色ペンを使うのは好みの問題ですので、1色だけでも、まったく使わなくても良いです。しかし、たくさんの色ペンを使ってノートをカラフルにする必要はありません。色をふんだんに使うノートは女の子に多いですが、色ペンを増やせば増やすほど、ノートを取るのに手間がかかるだけです。
最後に、字をなるべく大きく書きましょう。こまごま小さな字で書いているノートは、後で見直しづらいだけでなく、何を書いているか分からない場合が多いです。特に、国語のノートでは、一画一画まできちんと判別できるように、気持ち大きめに書きましょう。
2.書くのに時間がかからない
授業で取ったノートを家に帰ってからわざわざ書き直す子がいますが、これは時間の無駄です。授業ノートを活用できるようなノートを作る工夫をしましょう。
まず、ノートを書くのに時間がかかる原因を解明しましょう。
● 色ペンを多用しすぎていないか。
● 図や表を念入りに書くことに時間を使いすぎていないか。
● ていねいに書くことに集中しすぎていないか。
● すべての情報を書こうとしていないか。
何度も言いますが、ノートを書くことが目的ではありません。見直しやすいノートを作ることが大切で、それを使って、復習することがノートを書く本来の目的です。
ノートを取る目的をハッキリさせましょう。
3.後で使いやすい
自分で作ったノートは、自分だけのオリジナルの参考書です。市販の参考書を見ると分かりますが、後で調べやすいような工夫が施されていますよね。まずは、市販の参考書の良いところを真似してみるところから始めるのも良いでしょう。
基本的に、1科目につき、最低1冊のノートを用意しましょう。時々、国語と算数を同じノートでまとめている子がいますが、混乱するだけなので止めましょう。また、例えば、国語で漢字練習ノートと授業ノートをいっしょにするのもあまりおススメではありません。
まず、ノートには必ず見出しをつけましょう。ひと目でどの単元のどこを学習したのかが分かるように題名、見出し、小見出しなどを書きましょう。合わせて、前述の日付や問題のページ、番号などが書いているかも確かめてください。また、内容ごとに区分けし、分類することも重要です。ノートは頭の中を整理するのにも一役買うので、単元ごと、公式ごと、問題ごと…などに分けると良いです。
ポイント箇所を枠で囲ったり、重要語彙や公式に下線を引いたり、色を変えて書いたり…など、ひと目で重要箇所が分かる工夫をすると良いですね。そして、ノートにたくさんの情報を書きすぎないことも、後で見直しやすくするためのポイントのひとつです。先生が授業で話した内容の一語一句を書き留める子がいますが、すべてを書く必要はありません。先生が説明した大切な部分だけをノートに書き出し、まとめましょう。
しかし、算数などで間違えた問題や計算式は消さずに残しておくのも大切です。ノートに「X」が付くのを嫌がる子もいますが、間違えた問題には、「どこが間違えたのか」「どうして間違えたのか」を自分で考えるためのヒントが満載です。しかも、正解を間違えた答えの隣に書くことで「何が違うのか」を見比べることもできます。
4.情報を追加しやすい
1ページには1問だけ、余白をたくさん取る、行間を空ける…など、良いノートには、無駄なスペースがたくさんあります。一見無駄のようにも見えるこれらの空白には、後で情報を書き加えたり、修正したりなどが簡単に行えるというメリットがあります。
ノートを節約するために、小さな字でノート一杯にぎゅうぎゅう詰めに書いている子に成績の良い子などいません。学習するためのノートをケチってはいけませんよ!
さいごに、ルーズリーフはノートとしては適さないということも付け加えておきます。一見、ページを後で付け加えられるので便利そうですが、子どもにはバラバラになりやすいルーズリーフは扱いづらいものです。ノートの取り方を学び始める小中学生のうちは、ルーズリーフは使わないほうが無難です。
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