皆さんは、ご家庭でお子さんにきちんとした日本語を話していますか?
年々、子ども達の話す力や表現力が乏しくなってきているように感じます。
言葉は時とともに形を変えていきます。私たち世代では考えられませんが、近頃の日本の子ども達は、「ビミョ~」「ムリ!」「フツ~」などとひと言で終わってしまう表現を好んで使います。
これらの言葉は、若者特有の流行りことばなのかも知れません。日本で育っている子ども達は、テレビや雑誌などのメディアや友達から入ってくる言葉など、多くのインプット要素があるため、流行りことばを吸収しやすいのでしょう。
しかし、海外で暮らす子ども達のインプットは親との会話からによるものが大きいです。そのため、子どもの日本語力は親の表現力に比例していると言っても過言ではありません。
例えば、皆さんはお子さんと次のようなやり取りをしたことがありませんか?
親:「学校、どうだった?」
子:「楽しかった/別に/普通/分からない」
そのとき、皆さんが、こうした子ども達のひと言の答えに対し、「そう」と受け流していると、子どもは同じ回答を繰り返すようになります。これでは、思考力や表現力は育っていきません。しかし、こうした場合、たいてい自分の思いや考えはすでにあるので、もう少し深く突っ込んであげてください。
分かりやすい方法は、作文の基本となる「5W1H」を順番に聞いてあげることです。
What:何が楽しかったの?/何か楽しいことあった?
Who:だれと一緒で楽しかったの?/だれが一緒だったの?
Why:どうして楽しかったの?
When:どんなときが楽しいの?/どの先生のクラスの時間が楽しかったの?
Where:どこでしたのが楽しかったの?
How/How much:どういうふうに楽しかったの?/どのくらい楽しかったの?
こうして親が質問をするだけで、子どもの話す文の中に主語や修飾語が入り出し、より具体的に説明するように変化していきます。もちろん、はじめは時間もかかり面倒ですし、子どもには鬱陶しがられるかも知れません。しかし、毎日使う言葉が子どもの思考力と表現力を育て、定着させる有効な方法です。
また、子どもだけでなく、親の話し方も重要です。
皆さんは、子ども達に向かって、このような話し方をしてはいませんか?
「ちょっと、それ取って」
「ごはん、食べる?」
親も「5W1H」をはっきりと子どもに話して聞かせる必要があります。流行り言葉のようなひと言で済ますのではなく、主語や修飾語をふんだんに使った言葉を、子どもに向かって絶えず聞かせることです。
「ねえ、ちょっとお水を飲みたいから、机の上にあるお母さんのコップを取ってくれる?」
「なんだか、お腹がすいてきたね。あと10分くらいしたら、夕食を作り始めるけど、それまで待てる?」
海外での日本語は、毎日の親子間のコミュニケーションから表現力の基礎を学び、親が話す豊かな語彙が子ども達の中に少しずつ蓄積されていくことで形成されます。
皆さんも普段から意識して、子ども達に正しい日本語を話すよう心がけてみてくださいね。
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