意味がずいぶん違う変な和製英語


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。twogoods4

日本語学習者が日本語を難しいと思う理由の中に、「カタカナ英語/和製英語」があります。


Tiny cars / MatthewRad

カタカナ英語/和製英語とは、日本で独自に発達した英語風(外国語風)の日本語のことです。私たち日本人は、意識せずに日常で使っている和製英語ですが、海外に来るまでそれが和製英語だと気付かないで使っていることばも多々あります。

 

 

今日は、本来の英語の意味とはずいぶん違う「変な英語」を5つご紹介しましょう!

1.Mansion VS マンション

日本でマンションと言えば、分譲や賃貸の共同住宅のことですが、英語ではなんと豪華なお屋敷または大邸宅のことを意味します。ですので、「I live in a “mansion” in Japan.(日本ではマンション住まいなの)」などと英語圏の人に言うと、かなり羨ましがられることでしょう。

ちなみに、日本のマンションを意味する英語は「apartment(アパートメント)」ですが、日本のアパートと言うと木造2階建ての集合住宅をイメージしてしまいますね。しかし、マンハッタンにある家賃2万ドル(約200万円)の超高層ビルの集合住宅も「アパートメント」と呼びます。


apartment view of NY / limeabeans

2.Cunning VS カンニング

テストや試験で行う不正行為を表す日本語のカンニングは、本来「ずるい、抜け目のない、狡猾な」を意味する英語「Cunning(カンニング)」から来ています。大まかな意味合いは合っていますが、この単語はテストの不正行為自体を指すものではありません。日本のカンニング行為は英語では、「cheating(チーティング)」と言います。066

また、「cheating」はテストの不正行為以外にも、「人を欺く」と言う意味として、「浮気をする、嘘をつく、(ゲームなどで)ズルをする」などでも使います。

3.Viking VS バイキング

日本では食べ放題を表すバイキングですが、英語では海賊を意味します。英語では、立食式の料理のことを「smorgasbord(スモーガスボード)」、食べ放題の料理のことを「All You Can Eat(オール・ユー・キャン・イート)」や各自で皿に取り分ける料理のことを「Buffet(ビュッフェ)」などと言います。

どれも同じような意味ですが、smorgasbordはスウェーデン語、All You Can Eatは英語、Buffetはフランス語を語源としているので、アメリカでは主に「All You Can Eat」を使うことが多いです。


Buffet fit for a King / basykes

4.Game Center VS ゲームセンター

日本では子どもだけでなく大人も楽しめるゲームセンター(ゲーセン)ですが、英語ではオンラインマルチプレーヤーのソーシャルゲームネットワークとしてアップル社が提供しているサービスや、家庭用ゲーム機(PSP、Xbox、NintendoDSなど)の最新ソフトや攻略などの情報を入手できるサービスなどを指したりします。

日本のゲームセンターは、英語では「video arcade(ビデオ・アーケード)」または単に「arcade(アーケード)」と言います。


Insert Coin ’09 Expo / simononly

5.Cooler VS クーラー

夏には欠かせない冷房器具のクーラーですが、英語では冷たいものを冷やしておくクーラーボックスや小さな冷蔵庫などを指します。英語では、「air conditioner(エアー・コンディショナー)」と呼ばれます。日本ではこれを略して「エアコン」と呼ばれることが多いですよね。

ちなみに、日本ではエアコンの機能のひとつがクーラーなんだそうです。アメリカには、暖房と冷房が一緒になった製品はあまり一般的ではないので、冷房器具を「air conditioner」、暖房器具を「heater(ヒーター)」と呼びます。


pc richards – installation gone amuck of air conditioner – Nova Scotia July 4 wknd 2008 362.jpg / skeddy in NYC

番外編として、

After service VS アフターサービス

日本のアフターサービスは、販売した商品の修理やメインテナンスを業者が行うことで、かなり一般的に使われている言葉です。「After」も「Service」も英語なので、一見すると英語圏の人にも通じそうですが、英語では「Customer Service(カスタマーサービス)」や「User Support(ユーザーサポート)」などを使います。

皆さんも、変な和製英語に惑わされないようにしましょうね!

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近年、ズボンのことを「Pants(パンツ)」と呼ぶようになっています。私たちの世代では、まだまだパンツは下着のイメージが強いことばですが、ズボンがパンツに代替わりするのはもう時間の問題でしょう。こうして、言葉はドンドン新しくなるんですね。(^^)

 

 

 

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