皆さんのお子さんは、漢字をどのように学習していますか?
how the chinese character ‘horse’ has been made / torisan3500
海外で暮らす子ども達にとって、漢字学習は鬼門となり得ます。ですので、日本語学習の中でも、漢字は特に楽しく学べるよう工夫をこらす必要があります。
今日は、そんな漢字学習を始めたばかりの子ども達に、もっと漢字に興味を持ってもらえるような漢字にまつわる小話をすることにしましょう。
漢字はそもそも、3000年以上も以前に中国で発明された文字であり、以下の4つのタイプに分かれます。
象形文字
指事文字
会意文字
形声文字
上記の4つのタイプそれぞれは、漢字の成り立ちが違います。では、一つひとつ見ていくことにしましょう。
象形文字(しょうけいもじ)
象形文字とは、ものの形をかたどって描かれた文字のことです。例えば、「山」や「川」のように、ものの形を描いて簡略化した絵文字です。
上述の「山・川」のほかにも、日本文化研究会から抜粋したイラスト(→)からも分かる通り、「日、木、人、鳥、月、雨、貝、犬、口、子」などが代表的な象形文字です。
画数の少ない単純な漢字ほど象形文字であることが多いので、漢字を学び始めたばかりの子には、お絵かき感覚で学べる漢字です。小学1年生の漢字だけにとらわれず、「馬、門、魚、羽」など少し難しい漢字も合わせて教えてあげる良いですよ。
指事文字(しじもじ)
指事文字は象形文字とよく似ていますが、絵としては描きにくい一般的な事態を抽象的に表した文字のことです。
具体的には、「上、下、大、中、一、二、三、音、天、母」などです。
会意文字(かいいもじ)
象形文字や指事文字など2つ以上の文字を組み合わせて、さらに複雑な意味を表した文字のことです。例えば、「お日さまとお月さまがいっしょに出ると一層明るい(日+月=明)」や、「人が木のそばで休む(人+木=休)」など、漢字を使って物語を作る感覚で学べます。
「林、森、炎」など、同じ文字が複数合わせってできた漢字は会意文字であることが多いです。
また、漢字はもともと中国から伝わってきた文字ですが、日本で造られたオリジナルの漢字もあり、それらを「国字(こくじ)」と呼びます。1500字ほどあると言われている国字ですが、多くの国字はあまり一般には使われていません。しかし、現在でも使われている国字もあります。
身近なものでは、「畑、峠、〆、凧」などで、中国読みである「音読み」がないのが特徴です。しかし、少数ですが例外として、「働、腺」などのように音読みを合わせ持つ国字も存在します。
形声文字(けいせいもじ)
形声文字も会意文字同様、2つ以上の文字の組み合わせで構成された文字です。会意文字との区別が難しいですが、漢字全体のおよそ90%は形声文字です。日本人が知らない漢字でもなんとなく読めたり、意味を推測できるのは形声文字を身につけているからです。
形声文字は、その名の通り、「音」に関係があります。
複数の文字の一方から意義を、もう一方から音符をとって構成されています。
例えば、「江」は、水を表す「氵(さんずい)」≪意義≫と音を表す「工(こう)」≪音符≫で構成された文字です。ほかにも、「持、悲、花、空、草、絵、週、姉、時、星」などがあります。
どうでしたか?
漢字は難しい/覚えるのが面倒くさいと思っている子も、絵を描いたり、物語を作ったりしながら漢字を覚えれば良いんだということを分かってくれることでしょう。
漢字は記号ではなく、一つひとつに意味があり、その意味を知ることでより使えるようになります。初めて見る漢字でも、パーツに分解してみると、案外、簡単に意味や発音を推測できるかも知れませんよ。
漢字を学ぶことは、面白く、謎解きのように楽しめるということを教えてあげられると良いですよね♪
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