確かな基礎力を身につけるための3ステップ


こんにちは。みらい塾の馬場です。nigaoemaker1118_thumb

皆さんのお子さんは基礎がしっかり身についていますか?
 
基礎力が大切だということは常々言われていますが、「基礎は簡単だけど応用は難しい」「基礎ばかりしていても応用力が身に付かない」などと誤解していませんか?

基礎とは、「知識を取り入れる」ことですが
その中でも学習したことを瞬時に思い出すという
重要な部分をおろそかにしてはいけません。
 
 
例えば、ひらがな表を順番にすらすら読めるようになったら、
ひらがなが読めるようになった(基礎がついた)と思っていませんか。
 
しかし、実際は「あいうえお、かきくけこ…」と流ちょうに唱えられるようになっても
ひらがなで書かれた文字を瞬時に読めるようになったわけではありません。
 
つまり、ひらがな表を読めるだけでは基礎力はついていないということです。
 
 
また、算数で九九を一通り暗唱できるようになっても
「2×7は?」と問われたときに、
 
1秒かけて答える
0.1秒で答える

 
両者の「九九ができる」レベルは大きく異なります。
 
 
学んだ(覚えた)知識を単に思い出すだけでは基礎として十分ではなく
瞬時に思い出す思い出した複数の事柄をまとめることが
できるようになってこそ、本当に基礎力が身についたと言えます。
 
そこで、今回は確かな基礎力を身につけるためのステップをご紹介します。

このブログでも何度もお伝えしている通り
家庭でもっとも優先して実践してほしいのは「読書」です。
 
昔から「読み書き計算」と言われているように
現代においても、子どもの勉強の土台は言語能力計算力です。
 
そして、もっとも大切なことは
瞬時に思い出して使えるまでのレベルに達することです。
 
言語学習において、日常的に自然に出てくる言葉や表現のことを
アクティブボキャブラリー」と呼んでおり
アクティブボキャブラリーを増やすことが言語習得には必要不可欠です。


▶アクティブボキャブラリーを増やす方法

  1. 文脈から読み取る 
    新しい言葉や言い回しは物語の文脈の中で学びましょう!
    実践的な使い方や微妙なニュアンスは多くの文章に触れることで自然と理解することができます。また、イラストやフラッシュカードで何度も目にするのも効果的です。既存の知識や経験と関連付けたり、視覚的にイメージしたりすることで、記憶に残りやすくなります。
     
  2. 積極的に発声する 
    新しく知った言葉や表現は実際に声に出してみましょう!
    流ちょうに言えるようになるまで何度も音読する、自分の声を録音して聞き返すなどをすることで、言葉の意味と合わせて、アクセントやイントネーションも正しく発声できるようになり、人により伝わりやすくなります。耳からくり返し音を取り入れると、記憶にも定着しやすいです。
     
  3. 会話内で練習する 
    実際に会話の中で新しい言葉を使ってみましょう!
    新しい言葉を会話で意識して取り入れることで、その言葉を思い出そうとする機会を増やせます。会話内で円滑にリズムよく使えるようになるまで、対話練習をくり返すのが良いです。

新しい言葉や言い回しをある程度使えるようになったら、次は書いて定着させましょう。
人との会話が恥ずかしい子は書くことでも十分に基礎力を上げられます。
 
実は、きちんとした文章が書けない人は、きちんと話すことができません。
言語能力とコミュニケーション能力は密接に関係しており
文章を書いたり話したりするには特有のスキルが求められるので
大人でもかなり難しいです。
 
 
 
まずは、主語と述語が一致した文を書くことから始めましょう。
人に伝わらない大きな要因は主語・述語が合っていないことが挙げられます。
一文が20~30文字程度の文を正しく書けるように練習をしましょう。
 
概ね正しく書けるようになったら
子ども自身に文章の構成をさせながら、お話を考えさせてみましょう。
一からお話を作るのが難しい場合は
 
・テーマを決める
・キャラクターを設定する
・好きな絵本の続きを考える

 
など、子どもが書きやすい方法を考えてフォローしてあげましょう。
自分の考えを整理し、論理的に展開できるようになると
順序よく話すことができるようになります。
 
なお、日本語よりも英語のほうが得意な子は
まず英語で構成を考えてから日本語にするのがおススメです。
日本語に変換する過程で、新しい言葉や表現を学びながら
自分の英語での会話レベルに合った内容を伝える練習ができます。
 
間違えたまま、文章を書きっぱなしにならないよう
書いた後に推敲(見直し)にも取り組ませることをお忘れなく!

読み書きを通じて得た語彙をさらに使えるレベルまで押し上げるのは親子の会話です。
 
ただ、家庭内での会話は単調になりやすく
親が常に意識しないと、なかなか会話レベルを上げることは難しいですが
家庭内での会話を段階的にレベルアップさせていくことは
子どもの成長と言語の発達において非常に重要ですので、がんばりましょう!
 
 

  1. オープンエンドの質問をする 
    「今日学校、楽しかった?」ではなく、「今日学校で一番楽しかったことは何だった?」というように、答えが1つではない質問をします。また、YES・NOですぐに終わってしまう質問は、親からの一方的な問いかけになってしまうので注意しましょう。子ども自身が自分の考えを話せるよう、上手に誘導してあげてくださいね。
     
  2. 共通の興味を見つける 
    相手が興味を持っていることについて聞いてみることが、会話を楽しく続けるコツです。ゲームやアプリのことは子ども達のほうが詳しいので、「そのゲームはどんなところが面白いの?」「今、ハマっているゲームをママにも教えて!」など、親が教えてもらう姿勢を見せるのもおススメです。いっしょに同じゲームをして楽しめると良いですね。
     
  3. 経験や感情を共有する 
    親自身の子どもの頃の経験やその時の感情を子どもと共有することで、子どもも自分のことを話しやすくなります。親からの声かけは命令や指示が多くなりがちですが、体験を共有することでより対等な関係が築けるようになります。子どもも一個人として、同等の扱いをしてあげることが大切です。
     
  4. 意見を尊重する 
    子どもの意見や感情を頭から批判せずに、まずは肯定してあげましょう。どんな意見でも親に無条件に受け入れられている子どもは安心して自分の考えを人に話すことができます。明らかに間違っていることでも、一旦肯定してから、改めて訂正や助言をしたほうが、子どもも違う意見を聞き入れやすくなり、感情のコントロールも上手になっていきます。
     
  5. 定期的な会話の時間を設ける 
    親も子どもも毎日忙しい生活を送っているでしょうが、食事の時間や寝る前のひと時など、定期的に会話の時間を設けましょう。会話の回数が多くなるほどに、親子の信頼関係が強まり、絆が深まります。また、自然と会話の内容も深まっていき、会話レベルが向上します。

子どもの学習意欲のエネルギー源は知的好奇心です。
「今、世界がどのように動いているか」「自然保護はなぜ必要なのか」などを
日々の会話内で親が話してあげることが、子どもの知的好奇心を高めることに直結します。
 
しかし、親がすべてのことに精通している必要はありません。
親はほんの少しだけ子どもの知らないことを話してあげるだけで十分です。
 
 
家庭の在り方が、子どもたちの基礎力と学習意欲を育てます!

 みらい塾では基礎力をしっかり育てます!


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