テストの正しい取り組みが学力アップの近道!


こんにちは。みらい塾の馬場です。
 
 
 
さて、皆さんのお子さんは、学校や塾などで行われるテストを受けっぱなし、やりっぱなしで終わらせてしまっていませんか。

テストは現時点での学習の理解度を測るだけでなく、
学習の動機づけ目標設定弱点の把握などにも役立つ便利ツールです。
 
しかし、テストをただ受けているだけでは、その効果は半減してしまいます。
 
 
成績が振るわない子の多くは、とりあえず何か勉強っぽいことをすればいいと思っています。
やみくもな勉強では、時間や労力が無駄になる可能性があります。
さらに、自分は勉強したつもりなのに結果が出ないとグンとやる気が下がります。
 
次のモチベーションにつなげるためにも、
テストで成果のでる勉強方法を実行することが重要です。
 
 
また、ついつい親は点数だけで判断してしまいがちです。
 
しかし、点数を取るためだけに勉強しないことが大切です。
点数を取ることだけに執着してしまうと、
丸暗記したり、テスト直前に一気に勉強したりしてしまいます。
 
丸暗記や一夜漬けの勉強は記憶が定着しないだけでなく、
脳が疲れてしまって、テスト当日の集中力も判断力も低下します。
 
 
しかも、テストが終わったら丸暗記した内容はすぐに忘れ、
せっかくテスト勉強に費やした時間がまるっきりムダになってしまいます。

 
 
 
テスト前、テスト中、テスト後で適切な対策を行い、
テストをこれまで以上に有効に活用できるようになりましょう!

 

(1)テスト前の計画、確認、反復

テスト前の計画

テストを受ける大前提として、
テストの目的や出題範囲をきちんと理解していることが大切です。
 
 
必要な内容を見落としたり、
余計な内容に時間を取られたりすることがないよう、
テスト範囲を把握し、重点的に復習すべき内容を明らかにしましょう。

テスト範囲が分かったら、
テストまでの日数や時間を考えて、効率的に復習できる計画をお子さんと一緒に立てます。
 
計画は具体的実行可能なものにします。
テストの範囲や形式に合わせて、適切な勉強法や対策法を教えてあげましょう。





例えば、
今日は教科書の第3章から第5章までを読み返す
明日はワークシートの漢字を2ページする
単語の意味を10個覚える
   などです。
 
 
前述のとおり、テストのためだけの勉強にしないことが重要です。
 
遠回りに見えるかもしれませんが、
なぜその答えになるのか、どのようなルールやロジックがあるのかを
きちんと理解させてあげてください。
 
 
例えば、
単漢字の成り立ちや作られた背景を調べる
漢字の元の意味をイメージ付けする
   などです。
 
 
こうした勉強の仕方が長期的な理解につながり、
長期的な理解は、学力として少しずつ積み重ねられます。


テスト前の確認

計画的に一通りの復習ができたら、学習した内容を自分で確認するひと手間をかけます。
 
確認問題は親が子どもの苦手部分に特化したテスト問題を作ってあげるのがおススメです。
ただ、宿題で出たプリントの問題を切り貼りしたり、
板書ノートの例文を使ったりしてもいいですよ。
 
 
テスト形式に慣れるためにも、確認問題はタイマーで時間を計りながら行いましょう。
 



 
なお、本当のテストではないからといって侮らず、
きちんと解答後の見直しまで徹底させ、
間違いや不備がないかを自分で確認させることを習慣化しましょう。
 
 
見直す方法はさまざまですが、
テストでミスが多い子には事前に見直す方法を決めておくと良いですね。
 
 
解答内容と問題文を照らし合わせる
検算をする
計算式から解答欄への答えを正しく書き写す

 
 
 
 
特に漢字は、少しの違いでまったく異なる漢字になる場合があります。

 
線は突き抜けているのか(上⇔土、牛⇔午)
線は長いのか短いのか(土⇔士、未⇔末)
線の数は多くないか(半⇔羊、春⇔券)
書き方は正しいか(千⇔干、人⇔入)
足りないものはないか(万⇔方、代⇔伐)
点をつけ忘れていないか(博⇔専、初⇔社)
部首は正しいか(他⇔池⇔地、職⇔織⇔識)  など細部まで注意します。
 
 
 
 
漢字の細かい部分で間違いやすい子の多くは、字を小さく書いています。
小さな字で練習しても細部がつぶれ、曖昧になってしまいます。
 
細かいところまで正しく書けるようになるには、
漢字練習用ノートには、通常よりも大きいマス目ノートを用意しましょう。
 
 


復習→テスト形式で反復→間違えたところを再確認→テスト形式で反復

この工程を全問正解になるまで繰り返すことで、知識が定着され、テストへの自信がつきます!

(2)テスト中の姿勢

テストには制限時間があるので、各問題に適切な時間をかけることが大切です。
答えが出るまでずっと同じ問題に取り組んでいては、
折角できるかもしれないほかの問題を落としてしまいます。
 
時間をムダにせず、すべての問題に取り組めるよう、時間配分を考えましょう。
 
 
時間配分の方法は、問題の難易度や配点によって異なりますが、
簡単な問題から解いていくことが定石です。
自分が得意またはできる問題から解くことでリズムがつきます。



 
ただ、制限時間があるからといってテスト中に無闇に焦る必要はありません。
 
 
問題文をしっかり読むことを徹底しましょう。
問題をよく読むことで、問題文で聞かれていることを正しく理解してから取り組めます。
テストでは音読できないので、
問題文の重要な部分に線を引くと良いですよ。
 
問題にはヒントや答えの手がかりが隠されていることが多々あります。
どんな短い問題文であっても、
定型の問題文であっても、きちんと読むことを徹底しましょう。
 
 
 
一通り解答が終わったら、必ず始めに戻って見直しをします。
「合っている」と思いながら見直しても、自分のミスに気付くことはできません。
 
「大丈夫かな?どこか間違ってないかな?」と疑心暗鬼になりながら解答を見返しましょう。

(3)テスト後の間違い直し

テスト後に自分の解答を見直し、間違えた理由を明確にすることが大切です。
 
間違えた理由が、
 
よく分からない
何となく
ケアレスミス
  などと曖昧にしてはいけません。

 
今回のテストで間違えた問題を次の学習やテストに活かすためにも、
テストで見えた自分の弱点に焦点を当て、真摯に向き合いましょう。
 
当たり前ですが、間違えた問題ができるようになれば、
テストの結果は徐々に良くなっていき、それが持続的な成績向上につながります。



 
 
では、例として、漢字・熟語テストの間違い直しの方法をみてみましょう。 
 
▼字形の間違い
①漢字字典で漢字の形と筆順を確認する
➁大きめのマス目ノートで、筆順を声に出して言いながら、形をよく見て1~2回書き写す
➂何も見ずに1~2回練習する
  ※正しく書けていればOK、間違えたなら①~➂をくり返す
④3~4日後に、もう一度何も見ずに正しく書けるかを確認
 
 
▼意味の間違い
①国語辞典で意味を調べる
➁辞書の説明文を読んで、自分の言葉で表現できるか確認する
 
 
▼文中での使い間違い
①国語辞典で意味を調べる
➁文を作る
  ※どの熟語でも使えるような一般的な例文は避ける
➂作った文を声に出して読む
  ※発音やアクセントにも留意する

せっかくの貴重な時間を使って勉強したことをムダにしないためにも、
テストの前・中・後の姿勢の重要性を理解し、
お子さんの学習効果を最大化できる勉強方法をいっしょに模索してあげてくださいね。
 
 
正しいテストへの取り組みは、
日本語力の向上だけでなく、現地校においても学力アップにつながりますよ!

みらい塾ではきちんと分かるまでくり返します!

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