こんにちは。みらい塾の馬場です。
あるゆる分野において激変している昨今、これまでの常識や価値観が変わってしまうことも稀ではありません。そんな激動の時代を生き抜くための力が、皆さんのお子さんには備わっていますか。
これからの時代に必要な力は、
自分で問題に気付き、
分析し、
解決策を考え、
実行できる能力です。
すなわち、問題解決能力です。
今後のさらなるAI(人工知能)の発展により、
問題解決において、人間を上回ることがあるかもしれません。
ただ、AIはデータからパターンを見つけ出すことが得意ですが、
創造的な問題解決や、複雑な問題に対する柔軟な対応ができるのが人間です。
そのため、
問題解決能力はAI全盛期においても、
人間にとって重要な能力であると言えます。
これまでの日本の学校教育は、
問題解決よりも絶対的な点数評価(〇✖評価)で生徒の能力を測定してきました。
〇✖問題とは、
「8+7=〈?〉」のような答えがひとつしかない問題のことです。
正解以外は不正解となるこのような問題ばかりに慣れている子は、
答えが一つの問題に対しては対策できますが、
答えのない問題に直面すると思考が停止する傾向にあります。
試しに、お子さんに次の問題を出してみてください。
〈?〉には数字や記号など何でも入れてOKですよ。
〈?〉〈?〉〈?〉=15
お子さんは答えが分かりましたか。
いくつの答えを思いつくことができましたか。
7+8=15
16-1=15
3x5=15
30÷2=15
5x2+5=15
10÷2x3=15
などなど、小学生でも簡単に考えつく答えが複数存在し、
まだまだ無限に考えられそうですね。
上記のような複数の答えが存在する問題や、正解のない問題を解くには、
自分で考え方や方法を工夫しなくてはなりません。
また、他人がどんな答えを出したかを尋ねてみることで、
自分の考え以外にもさまざまな可能性や考え方があることに気付くことができます。
世の中には、「正か不か」「善か悪か」「損か得か」など
どちらかには絞れないことがたくさんあり、
多様な価値観や考えで成り立っています。
そのため、これからは正しい答えを導くことばかりを求めず、
何が正しいのかを自分で考え、選択し、行動することができる力を育ててあげましょう!
問題解決力を育てるために親がすべき4つのポイント
(1)子どもの興味や関心に合わせる
普段集中力がない子でも、
自分の好きなことや興味のあることに対しては、驚くほどのめり込むことがあります。
積極的に考えたり、調べたりしたいと思えることを見つけることから始めましょう。
例えば、動物が好きな子なら
動物園に行ったら、どんな動物が見たい?
その動物はどんな特徴があるの?
〇〇とは何が違うんだろう?
どんなところで暮らしているの?
どうしてそこに暮らしているんだと思う?
何を食べているんだろうね?
〇〇は食べるかな?
答えが一つではない質問をどんどんしてあげましょう。
子どもが知っていることなら得意気に語ってくれますし、
知らないことならいっしょに調べてあげましょう。
子どもの探求心をくすぐる素敵な質問を考えてあげてくださいね。
(2)子どもの考えを尊重する
親が子どもに指示を出すことが多いと、親子で主従関係になってしまいがちです。
親の考えを子どもに押し付けるのではなく、子どもの考えで行動させましょう。
そのためにも、
どうしてそう思うの?
どんなふうに楽しかったの?
なにがそんなに面白かったの?
など、まずは子どもの意見や考えを聞いてあげましょう。
その際は、「〇〇と思ったの?」「楽しかった?」「面白かった?」のような
YESかNOで答えられる二択の質問をしないように意識してくださいね。
また、子どもの柔軟な発想に対して、
「それは間違っている」「そんなことはない」など否定したり、
「変なこと言うね」「それはおかしいんじゃない」など笑ったりせずに、
真剣に聞いてあげてくださいね。
こどもの考えや発想に対して、
すごいね!
全然、そんなこと思いつかなかったよ!
よく考えたね!
などと、大いに褒め、励ましてあげてくださいね。
一人の人間として子どもを尊重し、
自信や自己肯定感を高めるポジティブな声かけを心がけましょう。
(3)子どもといっしょに考える
子どもが答えが一つではない問題に取り組んでいるときは、
静かに見守ったり、共感したりすることが大切です。
なかなか答えにたどり着けない場合でも、
直接的な答えやヒントを提示しないようにグッと我慢してください。
それでも思いつかなかったときは、
子どもといっしょに考えたり、
親の考え方や方法などを共有したりしてあげましょう。
前述の「〈?〉〈?〉〈?〉=15」の問題では、
パパはこんな答えを思いついたよ!
どうやって考えたらいいかな?
ほかにももっと答えが見つかるかな?
いっしょに同じ問題に取り組むことで、
解決までの道のりや達成感を分かち合え、
親子のコミュニケーションや理解を深めることができますよ。
(4)子どもに適切な問題を出す
子どもに問題を出すときは、難しすぎても簡単すぎても良くありません。
難しすぎると挫折感や無気力感を生むきっかけになり、
簡単すぎると飽きやうぬぼれにもつながります。
子どもの能力に応じた適切な難易度の問題を出すことが大切です。
今日は何が楽しかった?
学校で何を習ったの?
習ったことはどんなことに役立つと思う?
少し考えると分かるようなものが最適なので、
子どもの理解度や経験、成長度に合わせて質問を変えましょう。
おすすめは、学校で学習した内容に沿った問題です。
学習内容への理解も深まり、
授業への積極性にもつながりますよ。
分かりそうで分からない、できそうでできないことを提示し、
子どもの挑戦意欲をかきたて、成長意識を高めてあげましょう!
子どもの問題解決能力は日々の生活の中で育むことができます。
子どもの成長を見守りながら、
親子でいっしょに成長していってくださいね!
みらい塾は子どもの考える力を大切に育てます!