語学の才能がないとダメなの?


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。book3

皆さんは、語学の習得に【才能】は欠かせない要素だと思いますか。


Brain / dierk schaefer


「ポイントをついて勉強さえすれば成績は上がる!」とおっしゃる方でも、こと語学に関しては、「才能だからどうしようもない」と諦め気味のときがあります。

 

 

果たして、それは本当でしょうか?
海外で日本語を習得した子は、語学の才能がある特別な子ばかりだったのでしょうか。また、語学の才能がない子は、日本語を習得することはできないのでしょうか。

確かに、「補習校にも通っていない」「それほど日本語の勉強をしていない」のにもかかわらず、日本語がペラペラ話せる子も存在します。しかし、少なくとも、日本語の読み書きに関して言えば、才能だけで習得できるものではありません。

まず、日本語力(国語力)と一言で言っても、【コミュニケーション力】【漢字力】【読解力】【聴解力】【作文力】など多くの要素が必要で、こうした能力を合わせた総合力のことを指します。

海外で日本語を学習している子は、この中の「漢字力」にだけ焦点を絞って学習しているケースがほとんどです。もちろん、漢字力は大切です。しかし、海外に住んでいる私たちには、それ程、高度な漢字力は必要ではありません。小学3年生、欲を言えば、小学6年生くらいまでの漢字の読み書きさえできれば十二分です。と言うのも、中学生以上の漢字には、フリガナがふっている本も多いので読むことに関してはそんなに困らないからです。

つまり、海外でのバイリンガル教育にとって重要なのは、「読解力」と「聴解力」と言えます!

聴解力


聴解力は、聞いて理解する力のことです。これを身につける近道は…、残念ながらありません。聴解力の習得には、子どもがどれだけ日本語で多くの話を耳にしてきたかが決め手です。3d39c1bf2868ad13507df0297a0892a6_s

周りにいるすべての人が日本語で話している日本とは違い、海外在住の子が日本語を耳にするのは、家庭もしくは日本語で学習する場所(補習校、現地校の外国語クラス、塾、習い事など)くらいしかないので、日本語を聞く量が絶対的に不足します。

そのため、少なくとも家庭では、どちらか一方の親は日本語で常に話しかけるようにすることが重要です。

「年齢が上がるにつれて、日本語で話すのを嫌がる」ということをよく聞きますが、これは、親がいつも同じ単調な声かけ(「学校はどうだった?」「宿題はしたの?」など)しかしないことが原因です。決まった会話の中では、子どもは年齢レベルに合った語彙を得ることができません。そのため、語彙力と年齢とのギャップが徐々に大きくなり、幼稚な言葉を人前で使うのを恥ずかしいと感じ始めるからでしょう。

ですので、しっかりと筋道を組み立てて話す大人との会話を楽しめるように工夫してあげましょう。親がニュースなどから時事問題を取り上げ、意見を言い合ったり、解説してあげたりする会話が家庭でできるようになると良いですね。

読解力


読解力は、文章を読んで理解する力のことです。聴解力と同様、これにも近道はなく、子どもがどれだけ多くの文章(本)を日本語で読んできたかに大きく左右されます。
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日本語を目にする機会が少ない海外在住の子ども達には、親が率先して文章に触れられる環境を作ってあげましょう。もっとも簡単な道筋は、【読み聞かせ】から入ることです。

小さい頃から毎日読み聞かせをしてもらい、本を読むことが「当たり前」の環境で育った子は、ある年齢になれば、誰から言われるまでもなく一人読みを始めます。この状態になったら、たくさんの本を与え、多くの文章に触れさせる環境を作ってあげましょう。自然と文章を読んで内容を理解する力が身につくようになります。

日本語力は才能やセンスだけでは習得できません。家庭での日本語環境や毎日の積み重ねの中で【聴解力】や【読解力】が育ちます。バイリンガル教育の成功目指して、これからも子ども達を陰ながらサポートをしてあげましょう!

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