皆さんのお子さんは、どんな字を書いていますか?
書道の世界には【書は人なり】という言葉があり、書(文字)はその人の人柄や教養をも表すと言われています。
美しい字を書くことは日本語を習ううえで非常に重要です。
本来、人は後世に残したい事柄があるゆえに、文字を作り出しました。と言うことは、文字は「他人に読んでもらうため」に書く必要があります。時々、「自分さえ読めればそれで良い」と思っているような雑な文字を書く子がいますが、これでは、せっかく日本語を習っている意味も半減してしまいますね。
ところで、みらい塾では、たくさんの文字を書かせます。例えば、国語のノートだけを見ても、【①ひらがな/漢字練習ノート ②視写ノート ③文法ノート】など、少なくとも3冊のノートを用途に合わせて使っています。さらに、高学年ともなると、これらに語彙ノートなども登場し、書く量が倍増するので日本語を書く力がグングン伸びます。これらのノートを見ていると、子ども達の性格がだんだん分かってくるので面白いです。
はっきりした字を書く子はハキハキしていますし、一字一字ていねいに字を書く子の机の上はいつも整理整頓されています。マス目の中にうまく字が収まらない子は雑然としたところがあり、小さく字を書く子は自信がなさげです。大きく書き始めたものの段々と小さく尻すぼみになる字を書く子は、最後までよく考えない性格だと言えます。
また、字にはその子の学習への姿勢が表れます。美しくていねいな文字が書けるようになったときに、集中力が増し、学力が向上していくことは容易に想像できます。
子どもが成長する過程でたいていのことはできるようになるものですが、字に関して言うと、大人になれば自然と美しい字が書けるようになるかと言うと、そうではありません。努力しなくては、決して美しい字を書けるようになりません。しかし、逆に言えば、練習さえすれば美しい字は書けるようになるということです。
通常、小学校高学年から中学生までの間に、独自の【くせ字】が形成されます。この時期に、きれいな字を書く練習をしなかった子は、えんぴつの持ち方から、字の形、書き順にいたるまで、間違った癖がついてしまい、修正しない限り、それは大人になっても続きます。つまり、この時期より以前に、正しい文字の書き方を習得してさえいれば、生涯、美しい文字を書くことができると言えます。
では、皆さんは、一番初めに子どもが学習する【ひらがな】をきちんと教えてあげましたか。
実は、日常生活で書く文章の中で、ひらがなが占める割合は思っている以上に多いです。このブログの中の文章もおよそ3分の2は「ひらがな・カタカナ」で構成されています。また、漢字は画数が多いのである程度の「ごまかし」がききますが、ひらがなはシンプルゆえにごまかすことができません。さらに、「~です。」「~します。」などのように文の語尾で使われることが多いひらがなは、ひらがなの美しさがそのまま文章全体の印象となってしまいます。
「字が乱雑で、下手だ」と思っている方は、まず、ひらがなをきれいに書く練習から始めてみましょう!
1.手本の文字をじっくり観察
全体の形、特に、マス目の補助線(点線)に対して、線や点がどのように書かれているかをよく観察します。ほかにも、書き始めの位置、線の長さ、角度、曲がり方、点の位置などに注目してみましょう。
2.手本を見ながら練習
右利きの人は、左側に手本を置きます。もちろん、右側におくと、手本が見えづらいからです。また、ノートの左側から書き始めると手が汚れにくいのでおススメです。手本をよく見ながら、手本の字に近づけるように観察したことを思い出しながら書きましょう。このとき、消しゴムは使いません。きれいに書けなかった文字は、そのままに残しておくとあとで見直したときに成長がよく分かります。
3.手本を見ないで確認
最後は、手本を見ない状態でも、手本に近い字が書けるようになっているかを自分で確認します。できていれば、次の文字に進みましょう。
今日から、きれいな字を目指して、しっかり練習しましょう!
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