オンライン診療の普及


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。cellphone1

ここ20年ほどの間で、IT分野は大きな成長を遂げました。

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特に、インターネットの普及に伴い、外出しなくとも買い物をしたり送金したり、世界中どこにいてもスカイプなどで顔を見ながら会話を楽しめたり、オンラインで勉強をしたりできるようになりました。

 

 

そして、こうした動きは医療の世界にも広がっています。

アメリカでは、医師と患者がインターネットなどの通信技術を用いて診療を行う新しい医療システム【Telemedicine(テレメディシン:オンライン医療)】が年々普及し始めています。これまでは、医療機関同士が医療の情報(放射線画像や病理画像、診察カルテなど)をやり取りしていることが主な遠隔医療でしたが、家庭でのインターネットやネットワーク環境が整いだした昨今では、医師と患者がスカイプのようなテレビ電話を利用して診察を受ける「オンライン診療」や、健康管理端末で測定した生体情報を転送する「Telecare(テレケア:遠隔健康管理)」なども実現できるようになりました。

調査会社「Manhattan Research(マンハッタン・リサーチ)」が行った2010年の調査で、内科医の40%以上は患者とオンラインで症状について話をしたことがあり、主治医とメールで連絡を取りあっている人は900万人にも上るということから、現在はさらにオンライン診療の利用者が増えていると推測されます。b47f6721def5ce950e6dcc346f8aa138_s

アメリカでこうしたオンラインでの診療が急速に普及する背景には、診察費が他国と比べ高額であることが挙げられます。

Obamacare(オバマケア)により現在の状況は少し異なりますが、これまで保険に加入していなかった人であれば病院で1回診察を受けると200ドルかかることもありました。また、保険加入者であっても、病院で処方箋をもらうのに、毎回Copayment(Co-Pay:保険会社が定めた自己負担額)として20~40ドルを支払う必要があります。それに加え、病院までの交通費や待ち時間、院内感染などを考慮すると、風邪のような軽い症状で病院に行くのを躊躇せざる負えないのが現状です。

こうした診察費用や時間の節約を望む利用者と、医療費の削減を望む国との思惑が一致したのが、【オンライン診療】と言えます。アメリカで今後、新たにオンライン診療に関しての医療制度が施行されれば、こうしたオンライン診療サービスの需要が大幅に増加すると見られています。

これからのオンライン診療の発展に期待大ですね♪

【参考記事】
米国のインターネット診療に関するQ&A

※情報に関しての詳細は、上記ウェブサイトでお確かめください。

 

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症状が重篤な場合や緊急事態にはそぐわないため、現在の直接対面診療が完全にオンライン診療にとってかわることはないかと思いますが、利用者にとっては、より気軽に医師に相談できるようになるのが何より嬉しいですね。(^-^)

 



 

 

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