アメリカで暮らしている日本人にとって、なくてはならないもののひとつに「Visa(ビザ:査証)」があります。ビザは、外国籍の人がアメリカ国内に法的に居住し、就学あるいは就労するために必ず保持しなければいけない義務です。
通常、学校(語学学校も含む)に在籍している学生は学生ビザを、会社にお勤めの方は就労ビザを取得します。ただ、こうしたビザは6ヶ月~6年の期間限定の権利ですので、永続的に居住しようと思うと、Permanent Resident Card(永住権:通称グリーンカード)を取得しなくてはなりません。
Statue of Liberty / Charles Sporn
そこで、今日はその永住権取得の大きなチャンスである「DVプログラム」についてお話ししましょう。
Diversity Visa Program(抽選ビザプログラム:DVプログラム)
DVプログラム(DV-2014)は、アメリカ国務省により、家族関係または雇用関係で永住権の取得が困難な外国籍の人に抽選で永住権を与える目的で設けられ、国内でのバランスのとれた移民多様化を図るためのプログラムとして、1991年に施行されました。
当選人数は、移民率の低い国に多く配分されるため、日本人の当選枠数も毎年変動します。ちなみに、去年の日本人当選実績は440人、その前年は435人でした。
応募受付期間
米国東部時間2012年10月2日正午~11月3日正午
応募資格
本人または配偶者(未成年の場合は両親のいずれか)が日本で生まれ、高校卒業あるいはそれ以上の学歴を持っている、もしくは過去5年以内に2年以上技能職(アメリカ労働省が定める基準に準ずる実務経験を必要とする職業)に就いた経験があること。
US Immigration / hellostanley
応募方法
Electronic Diversity Visa Entry Formからのオンライン申請(無料)のみ受理されます。規定を満たした応募が受理されると、確認画面に氏名と確認番号が表示されるので記録として印刷しておきます。印刷した確認画面は2014年6月までは保管しておきましょう。
※確認番号を紛失した場合、DV当選状況を確認することができなくなります。
応募に必要な情報
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 出生地
- 出生国
- DVプログラム対象国
- 写真
- 現住所
- 居住国
- 電話番号
- メールアドレス
- 最終学歴
- 婚姻
- 子どもの人数
- 配偶者情報
- 子どもの情報
当選確認方法
2013年5月1日~6月30日まで、DVプログラム公式サイトのEntrant Status Checkから確認することができます。
当選者には、2013年3月~6月に郵送で通知されます。当選通知を受け取った人は、最寄のアメリカ領事館またはアメリカ国内の移民局にて手続きを始めます。
当選しても実際に手続きを行わない人を見越して取得者のほぼ倍の当選者に通知を出しているため、当選の知らせを受けたときは迅速に手続きを始めることが重要です。また、当選した翌年の9月30日までにビザの発給を受けていなければ当選は無効となります。
詳細は、以下のサイトより。
DV-2014応募要綱(日本語)
DVプログラム公式サイト(英語)
日本で暮らしているときには分からなかった海外での「ビザ問題」。外国籍を持つものにとって、頭の痛い問題です。特に就労ビザを6年間保持した後がターニングポイントで、永住権取得のために雇用主からの協力が得られなかった場合は日本に帰国するしかないのが辛いところです。現在、ビザを保持している人は、今のうちに今後の進路について真剣に考えなければいけませんね。(>_<)
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