今年7月、The Taxi and Limousine Commission(タクシー・リムジン委員会)が、およそ17%のタクシー運賃の値上げを認可し、先週からタクシー運賃の新料金がニューヨークでスタートしました。
初乗り運賃はこれまでと同様で据え置きの2ドル50セントですが、距離と時間に応じて加算される料金が、5分の1マイル(約320メートル)ごとに40セントだったのが、50セントに値上げされました。
今回8年振りの新料金体制の実施により、マンハッタンからJohn F. Kennedy International Airport(JFK:ケネディー国際空港)への運賃は45ドルから52ドルに、Newark Liberty International Airport(ニューアーク国際空港)へは15ドルから17.50ドルに引き上げらました。
また、値上げと共に、NY市タクシーのロゴマークも若干変わります。これまでの「NYC TAXI」からよりシンプルになり、頭文字の「T」と小さくNYCのロゴになります。新しいロゴが付いたタクシーが新料金ですので、これまでのロゴ入りタクシーを運よく捕まえられた方は運賃がお得です。新しいロゴマークに注目ですよ!
今回のタクシー運賃値上げに関しては、ガソリン価格の高騰や長引く不景気の影響からか多くのニューヨーカーはあまり歓迎ムードではなさそうです。タクシーの運転手さん達も生活があるので、仕方がないと言えば仕方がないですが…。
では、気を取り直して、明るいタクシー関連ニュースを!
日本の自動車メーカー日産の小型商用車「NV200(日本名:NV200バネット)」がニューヨーク市でタクシー(Yellow Cab:イエローキャブ)として正式に採用され、2013年10月から運行を開始することが決定していますが、その「NV200ニューヨークタクシー」をベースとした「NV200ロンドンタクシー」が来年から実証実験用としてロンドンの街を走ることになりました。
ロンドン現行のタクシー(Black Cab:ブラックキャブ)と比較すると、約50%低燃費で、乗り心地が大幅に向上、両側についたスライドドアにより乗り降りもより容易になった乗客にも運転手にもやさしい仕様です。車両価格も現行のタクシーよりも低く設定されていることから、実証実験の結果次第ではロンドンでも正式に採用される可能性が高いです。
すでにLondon Taxi Drivers Association(ロンドンタクシードライバー協会)や他の団体からも賞賛を受けており、ニューヨークと並ぶ国際都市のロンドンでもタクシーとして選ばれると、日産自動車メーカーは世界的な販売に弾みがつきそうですね。
【参考記事】
NY Times
3~4年前のアメリカ自動車メーカー大手3社(Big3:GM・フォード・クライスラー)の経営危機は、日本の自動車メーカーにも大きく影響しましたが、そこから持ち直し、各社海外での販売に意欲的な姿勢をみせています。 トヨタを始め、日産、ホンダ、マツダ、スズキなど日本車が海外の市場に大きく食い込んできているのは、言わずと知れた「高い品質・高い安全性・燃費の良さ・リーズナブルな価格」だからでしょうね。 これからも日本の自動車メーカーに世界のタクシー市場を制覇すべく頑張ってもらいたいです♪ (^_^)v |