日本の多くの子ども達を魅了しているアニメ番組「それいけ!アンパンマン」の原作者として知られていた漫画家やなせたかし氏が、先週心不全のため、94歳でこの世を去ったというニュースは衝撃でした。
あぁっ!アンパンマンの頭だ!!! / emrank
皆さんは、アンパンマンの主題歌「アンパンマンのマーチ」をじっくりと聴かれたことはありますか?
1998年に日本テレビ系列で始まった「それいけ!アンパンマン」。
その主題歌の中でもっとも印象深いのは冒頭「何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなの嫌だ」の部分です。この歌詞だけを見ても、子ども向けのアニメの主題歌には似つかわしくないほどの強いメッセージが込められているのが分かります。
実は、「アンパンマンのマーチ」には、戦争で海軍に志願し特攻隊として22歳の若さで亡くなったやなせ氏の実弟へ向けたメッセージが込められていると言われています。その真実のほどは今となっては分かりませんが、「今を生きることで熱いこころ燃える だから君は行くんだ微笑んで」「忘れないで夢を こぼさないで涙 だから君はとぶんだ どこまでも」「時は早くすぎる 光る星は消える だから君はいくんだ ほほえんで」などの歌詞は、覚悟を決めて敵地へ向かう特攻隊を見送る家族の姿を連想させます。
また、やなせ氏は、よくある「悪者を倒すヒーロー」ではなく、「弱い人を助けるヒーロー」をアンパンマンに重ねていました。やなせ氏は自身が戦争で経験した飢えの辛さから、悪者を倒すよりも目の前にいる飢えた人を助けることこそが変わらぬ正義だとし、アニメの中でアンパンマンがお腹を空かせた人に自分の顔をちぎって食べさせるという場面が何度も登場します。
そんな神さまのような心を持つアンパンマンのテーマ曲は、考えれば考えるほど味わい深い作品だということがよくわかります。そこで、皆さんも「アンパンマンのマーチ」の歌詞を一度じっくり読んでみてください。
そうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも
何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ 微笑んで。そうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえ胸の傷が痛んでも。
嗚呼アンパンマン 優しい君は 行け!皆の夢守る為何が君の幸せ何をして喜ぶ
解らないまま終わるそんなのは嫌だ!
忘れないで夢を零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までもそうだ!恐れないでみんなの為に 愛と勇気だけが友達さ
嗚呼アンパンマン 優しい君は 行け!皆の夢守る為時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んでそうだ!嬉しいんだ生きる喜び たとえどんな敵が相手でも
嗚呼アンパンマン 優しい君は 行け!皆の夢守る為
また、軽快なリズムに乗せながら、やなせ氏がどんな想いで作詞をしたのかを考えながら「アンパンマンのマーチ」聴いてみてください。
子どもをお持ちの方はもちろん、そうでない方も、改めてアンパンマンを見てみてくださいね!
日本のアニメは本当に奥が深いです。子ども達はこれからも、やなせ氏のメッセージを楽しそうに歌い続けてくれるんでしょうね。(^-^)
↓↓↓ ランキングに参加しています。もし良ければ、クリックしてください。(^_-)-☆ ↓↓↓
.