皆さんは、「はじめてのおつかい」という日本のバラエティー番組をご覧になったことがありますか?
日本で放送開始から20年以上も続いている長寿番組のひとつで、生まれて初めて一人でおつかいに挑戦する幼い子ども達の奮闘ぶりが大人気の番組です。
日本では微笑ましいとも思える番組「はじめてのおつかい」ですが、同様のことを海外ですると大騒動を巻き起こしてしまいかねない問題を秘めています。
アメリカで暮らす方であれば、「13歳未満の子を一人にするのは違法である」とのまことしやかに噂されているこの情報を一度や二度は耳にしたことがあるでしょう。と言うことで、今日は、このHome alone(一人での留守番)の情報を調査することにしましょう!
home alone / s_herman
ご存じの通り、アメリカは州によって法律や機関が異なりますが、ここニューヨーク州では、こうした子どもに関する法律は「NYS Office of Children & Family Services(OCFS)」という機関によって管轄されています。他州では、Human ServicesやChild Care Resource Serviceなどと呼ばれることもあります。こうした機関には、私たち移民だけでなく、多くのアメリカ人の保護者からも同様な質問を受けることが多いようです。
結論から言えば、ニューヨーク州に関しては、一人での留守番に対して、対象となる子どもの年齢を法律で明確に定めていません。一般的には、12~13歳であれば日中の1~2時間の留守番は良しとされています。
また、アメリカ全土を見ても、最低年齢を明確に定めているのは、Illinois(イリノイ州:14歳以上)、Maryland(メリーランド州:8歳以上)、North Carolina(ノースカロライナ州:8歳以上)、Oregon(オレゴン州:10歳以上)などと数えるほどしかありません。しかし、法律で定められていないからと言って、幼い子を一人で留守番させても良い訳では決してありません。子どもによって成熟度が違うので、「もう、12歳になったから留守番をさせても大丈夫」ではなく、あくまでも自己責任として保護者が正しい判断をすることを求められています。もし幼い子どもが一人で留守番をして何か起こった場合(事故や火事など)には、保護者の責任が問われることはもちろんですが、罪として罰せられる可能性も高くなります。
子どもが一人で留守番できるかの判断材料としては、
●一人で留守番するのに子どもが十分に成熟していると言えるか?
●子どもが留守番に対し、不安や恐れなどを感じていないか?
●これまでの事柄の中で、子どもには責任感があると言えるか?
●緊急の際、いつ/だれに連絡をしたら良いのか子どもが自分で判断できるか?
―――上記のようなことを考慮するのはもちろんのこと、留守番する時間(何時間か、日中か夜間かなど)や場所(自宅か、屋外か、車内かなど)にも配慮する必要があると言えます。
いくつの子どもであっても、子どもだけで留守番させるときには十二分な準備と配慮をするのが親としての責任だということを忘れずにいましょう!
子どもを保護することをかなり重要視しているアメリカであるにもかかわらず、留守番できる最低年齢が定められていない州が多いという事実に驚きました。日本では幼い子ども達だけで留守番している際に火事や事故に巻き込まれるなどのケースが多いので、法律云々ではなく、親としてわが子をしっかりと守っていこうと改めて思いました。(>_<)
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