会話力と読み書き力 どっちが先?


こんにちは。みらい塾の馬場です。

さて、海外で子どもに日本語を教えるときには、会話から始めるのが良いのでしょうか。
それとも、まずは読み書きでしょうか。

まず、日本語力には、

生活日本語力(会話力)
学習日本語力(読み書き力)

の二種類があります。

この2つが両方バランスよく育って、バイリンガルと言えます。

生活日本語力(会話力)は、
家庭でも年齢相当の日本語力を身につけることができます。


幼少期から日本語を主に使っている家庭であれば、
5歳くらいまでには1500~2000語の語彙がムリなく習得できます。

幼児の会話レベルでも、こんなにたくさんの語彙が必要だなんて驚きですよね。


ちなみに、


英語は2000語もあれば日常会話ができると言われているので、
小中学生レベルの会話を日本語でするには
英語以上に豊富な語彙を必要とするのが容易に推測できますね。



ですので、まずは会話で語彙力を高めることを優先させましょう。

語彙の量も大切ですが、同様に、語彙の質にも注目しましょう。
子どもの語彙の質は、親の言動に大きく影響されます。


大人さながらの言い回しをする子どもや、
時事用語をうまく使いこなす子どもを見かけたこともあるでしょう。



子どもに


ていねいな言葉遣いを身につけてほしいなら、親がていねいに話しましょう
はっきりと考えを言える子になってほしいなら、親が自分の意見を持ちましょう

質の高い語彙を身につけてほしいなら、親が知的な会話をしましょう


学習日本語力がまだまだ十分でない子どもにとって、
もっとも身近な存在である親の言動は手本であり、語彙の源でもあります。


心して声かけをしましょう!

基本的には、子どもと話すときには、

短く、ゆっくり話すこと

を心がけます。

大人でも相手に一方的に話されるとうんざりしてしまいますよね。
子どもも同じ気持ちです。


あくまで親は聞き手に回り、
返事は短く、
子どもに多くの言葉を使わせる機会を与えてあげられるように誘導しましょう。

また、早口で話しては、
子どもはすべての言葉を聞き取ることができません。


聞き取りやすさは、言葉の覚えやすさに直結しています。
子どもにとって聞き取りやすい速度はっきりと話すようにしましょう。

そして、もう一つ。
子どもからの問いかけには素早く反応することも忘れずに!


相手からすぐに反応がもらえると、
会話が弾み、
楽しい、もっと話したい」という気持ちが育ちます。

自分から会話をすることが苦手な子どもや、
まだ長い文章でのやり取りができない子どもには、

しりとりなぞなぞクイズといった言葉遊びがおススメです。






例えば、

背が高くて大きな四角い、食べ物を冷やすのが得意なものはな~んだ?

という問題を出してあげると、



冷蔵庫 という答えを導く過程において、

子どもは「四角い、背が高い、大きい、食べ物を冷やす」などの単語から、
頭の中で想像力を働かせ、
取捨選択しながら該当する言葉を探します。

当然、答えるためには、
考えたことをアウトプットしなくてはなりませんので、
自発的な発語にもつながります。

言葉を丸暗記させようとするのではなく、
親の語彙力を子に受け継ぐような気持ちで、

親子で楽しみながら自然に語彙力がアップできる方法を考えましょう!

みらい塾は日本語での会話力も育てます!

※受付時間外でも、留守番電話にメッセージをお残し頂ければ折り返しお電話いたします。http://www.miray109.com/

.

こちらの記事も合わせてどうぞ!