子ども任せで本当に大丈夫ですか?


こんにちは。みらい塾 塾長の馬場です。good3

「学校/勉強のことは子どもに任せています」とおっしゃる保護者の方がいます。これは、子どもの意思を尊重しているのでしょうか、それとも、無関心なのでしょうか。


BOCELLIQUOTE / soulcandyart

「子どもの意思を尊重する」ことと、「子どもを放置する」ことを混合してはいけません。

 

 

子ども本人の意思に任せることは、とても素晴らしいことだと思います。子どもと言えども、一人の立派な人間ですから、親の要求だけを頭ごなしに命令するのは良くないでしょう。

ただ、学校や勉強のことをすべて子ども任せにしても良いのでしょうか。本当に、本人の人生だからと親は口を出さないことが最良の策なのでしょうか。

私は、NOだと思います。

皆さんは、お子さんが「勉強をしたくない」と言ったときも、同じように「子どもに任せる」と、本人の意思を尊重するでしょうか。「遊びたいから、家に帰るのは深夜になる」と小中学生のお子さんが言ったときはどうしますか。大学を卒業したお子さんが、「働きたくない」と言ったときは?

このブログを読んでくださる保護者の皆さんは子どもの教育に少なからず関心がある方でしょうから、お子さんから上記のように言われたら、すべて駄目だと答えるのではないですか?

しかし、「あなたに任せる/あなた次第だ」と常々言っているにもかかわらず、都合が悪いときだけ「それはダメだ!」と否定されたお子さんはどのように感じるでしょうか。

どんな国や時代でも、ルールというものは必ず存在します。学校の規則、国の法律、会社の規定…など、ルールのない世界は秩序が乱れ、混乱をきたします。ですので、家庭内においても、ルールの取り決めは必要かつ不可欠です。

この場合の家庭内でのルールとは、子どもを支配するためのものではなく、子ども任せにできない水準を決めるということです。特に、教育方針に関しては必ず一定の水準を決めておくべきです。

(1)上限基準は子どもが決める
(2)下限基準はが決める

上限基準とは、「○○高校/大学へ入りたい」「○○の仕事に就きたい」「テストで○○点以上取りたい」など、自分が向上するための目標などはドンドンお子さん自身が決めましょう。これを親が決めると、子どもは「親の言いなり」にしか行動できなくなり、自分の意思が尊重されないことで自信を失ってしまいます

一方、下限基準とは、「最低限、これはしてほしい」「こうはなってほしくない」「これはしないでほしい」というようなことです。これは保護者がしっかりと決めましょう。ここまでは許すという基準を決めないと、子どもはドンドン堕落の道を辿ってしまいます。

こうした下限の基準もなしに「子どもに任せる」と言っている家庭では、子どもが決めたことへのダメだしを繰り返し、親子関係が険悪になっている、もしくは、子どもが決めたことに無関心で子どもが荒れている場合が多いです。

子どもにしてみれば、「任せると言われたから自分で決めたのに、結局反対された」となり、今後、親の言葉を信用できなくなるかも知れません。

それとは反対に、下限の基準をお持ちの保護者の方は、ご家庭できちんとお子さんと向き合ってる場合が多いです。「ここから先は、あなたに任せます」というラインがしっかりと家族で話し合われ決まっているので、お子さんの意思がきちんと尊重され、のびのびと自分の目標や夢に向かって行動しています。こうして育てられたお子さんは、思春期になっても、大きく道を外すことなく成長します。それは、親子のコミュニケーションがしっかりと根底にあるからです。

勉強のことに限らず、家庭内のルール(携帯電話の有無、コンピュータやゲームの使用時間、おこづかい制度…など)に関しては、その都度、ご家庭で話し合う機会を持つことが重要です。

そして、「ルールは決めたら一生変えない」といった絶対的なものではなく、子どもの年齢や成長に合わせ、柔軟に変化・対応していくことも忘れないでおきましょう。その際も、親が一方的にルールの変更や修正をせず、きちんと子どもの意見・意思を受け入れることが大切です。

子どもの教育に対して、皆さんのご家庭には「下限基準」がきちんとありますか?

 

 

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