皆さんは、「うちの子、話をするときに主語がないんですよね。」というようなお悩みをお持ちではありませんか?
SAKURAKO and MacBook. / MIKI Yoshihito (´・ω・)
これは、小学生のお子さんをお持ちの保護者の方から、よく聞くお悩みです。
子ども達の会話を聞いていると、「主語がないのに、よく話が通じるな~」と感心することが多々あります。
例えば、
Aさん: 「昨日、遊園地行ったんだ♪」
Bさん: 「わ~、楽しそう!」
…などの会話を耳にしたことがありませんか? 一体、Bさんは「何を」楽しそうだと感じたのか、かなり謎です。
しかし、このような会話は、子ども達だけがしている訳ではありません。皆さんは、普段きちんと主語を付けて話をしていますか?
子どもが主語のない話をするのは、保護者である親の話し方が原因の場合があります。
日本のある小学校で「親が子にかける毎日の言葉」について調べたら、「親の言葉が丁寧で長いほど、できる子どもが育っている」という結果になったそうです。
これは、ある小学校だけで行った調査ですので信憑性のほどは確かではありませんが、個人的には、親の声かけは子どもの言葉遣いや態度に大きく影響を及ぼすと思っています。
親の言葉遣いが悪ければ、それをいつも耳にしている子どもの言葉遣いが悪くなるのは当然です。何も話せない赤ん坊が耳から言葉を学ぶように、親の言葉や態度、考え方などは子ども達に大きく反映します。
「子は親を映す鏡」という諺があります。これは、子どもの振る舞いを見れば、その親がどんな親であるかを知ることができるという意味です。
悪い言葉遣いをしている子どもは、親が家庭内でその言葉を使っている場合が多いです。もちろん、思春期にもなれば、テレビや友人などを通して悪い言葉遣いを覚えたり、聞いたりすることもありますが、親が通常そういった言葉を使っていない家庭では、子どもが自ら好んで悪い言葉を自宅で使うことはあまりありません。
Danbo and an acorn / Takashi(aes256)
では、皆さんは、お子さんに話しかけるとき、「勉強した?」「ご飯は?」「テストあるの?」などのように、短い言葉で済ませてしまっていませんか?
このような主語や助詞がない声かけを親が続けていれば、当然子どもが主語や助詞を会話の中で使うことはありません。子どもに主語を付けた話をしてほしいときは、まず親御さんが主語や助詞をきちんと付けて話をしてあげることが大切ですよ。
皆さんも、今日から食卓での会話に少し気を配ってお子さんに話しかけてみてください。
親の価値観も、子どもに大きな影響を与えます。偏見を持つ親に育てられた子は、同じように偏見を持ってしまいます。
子どもの言動に問題があるとき、一方的に子どもを責めるのではなく、親自身の言動をもう一度見直し、親が自ら良い言動に変えることができれば、自然と子どもにも変化が出てきます。子どもの手本になるような声かけを絶えずしていきたいものですね。(^_-)-☆
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