昨年7月開始の予定から伸び伸びになっていた自転車シェアプログラム「Citibike(シティー・バイク)」が、いよいよ5月からスタートすることになります。
市民の税金を一切使わずに、民間企業からのスポンサー料とユーザーからの利用料金で運営する環境にやさしい新たな交通機関の立ち上げプロジェクトである「シティー・バイク」は、その名称からも分かるとおり、大手銀行Citi Group(シティ・グループ)がメイン・スポンサー、そして、大手クレジットカード会社のマスターカードが出資協力をしています。
すでにワシントンやボストンなどのアメリカ国内をはじめ、ロンドンやメルボルンなど海外の都市でも展開している「Alta Bicycle Share」社が運営を任されることになっており、今後は、ニューヨーク5区内にStation(ステーション:設置場所)を600ヶ所、自転車総数1万台にまで拡大する予定です。これにより、シティー・バイクは北米最大規模のバイクシェアシステムとなります。
その第1弾として、マンハッタンの59丁目以南からブルックリンのダンボ地区にかけて、約290の地点に5500台の自転車が設置されます。詳しい設置場所は、公式ウェブサイトで確認できます。ちなみに、シティー・バイクは、ニューヨーカーだけでなく、旅行者(16歳以上)も利用できるのが嬉しいですね。
また、基本料金となるパスは3種類。最寄のシティー・バイク設置場所にある専用機でクレジットカードまたはデビットカードで支払いができます。年間パスはオンラインで販売しています。
アクセスパスの種類 | パス料金 | 使用料金 |
24時間パス | 9.95ドル | 30分未満:無料 30~60分:4ドル 60~90分:13ドル 以降は30分につき12ドル加算 |
7日間パス | 25ドル | 24時間パスと同様 |
年間パス | 95ドル | 45分未満:無料 45~75分:2.50ドル 75~105分:9ドル 以降は30分につき9ドル加算 |
利用方法は、以下の簡単3ステップ。
(1)24時間または7日間パスを最寄のバイク設置場所で購入
(2)パスに記載されているコード番号を入力
(3)最寄のバイク設置場所に返却
また、現在準備中のスマートフォン向けアプリ「Citi Biki app」を活用することで、設置場所の確認や、自転車の貸し出し状況、ルートチェックなども可能になるそうです。
でも、賢いニューヨーカーの皆さんであれば、「シティー・バイクとレンタルバイクはどっちが便利でお得なの?」と思われたのではないでしょうか。
シティー・バイクとレンタルバイクが大きく違うところは、シティー・バイクは借りた場所までわざわざ戻って返しに行く必要がなく市内の自転車設置場所のいずれかでの返却が可能であること、また30分以内であれば一律の基本料金だけで利用できることです。
ただ、このシティー・バイクは短時間での利用に限りお得ですが、セントラルパーク近辺にある数あるレンタルバイクのように数時間連続して借りるには不向きなので注意が必要です。
参考までに、シティー・バイクとレンタルバイクの料金を比べてみましょう。
※レンタルバイク店の料金は、「Rent a Bike NYC」を参考にしました。
利用時間 | シティー・バイク | レンタルバイク |
~30分 | パス料金9.95ドル | 10.99ドル |
1時間 | 9.95ドル+4ドル=13.95ドル | 10.99ドル |
2時間 | 9.95ドル+25ドル=34.95ドル | 19.99ドル |
4時間 | 9.95ドル+77ドル=86.95ドル | 34.99ドル |
上記のとおり、30分以上連続して利用する場合は、レンタルバイクの方が断然お得です。
ニューヨーク市内を自転車で観光する、セントラルパークで一日サイクリングを楽しみたい…などエンターテイメントとしての利用であれば、レンタルバイクが便利でお得です。一方、駅から少し遠い場所に用事がある、近くに地下鉄が通っていない…など、交通手段としての利用であれば、シティー・バイクが便利でお得ですね。
こうして利用するシチュエーションに合わせてどちらのバイクを借りるか決めるのが、賢いニューヨーカーと言えますね♪
【参考サイト】
Citibike公式サイト
地下鉄では移動しづらい東西の移動や駅から少し遠い場所へ行くときなど、自転車ならではの便利さがありますよね。シティー・バイクやレンタルバイクをうまく活用して、春~夏にかけて過ごしやすい季節のニューヨークを満喫しましょう♪
↓↓↓ ランキングに参加しています。もし良ければ、クリックしてください。(^_-)-☆ ↓↓↓
.