小学6年生の息子さんをお持ちのあるお母さまから、補習校を今後どうすればよいかと質問がありました。
8th Graders from Hell / kc7fys
幼児期から小学生時期にかけて、海外で暮らし、バイリンガルを望んでいるお子さんの大半は補習校に通われているのではないかと思います。
海外での日本語学習のターニングポイントは、小学3年生と中学1年生です。
ターニングポイント第1期である小学3年生頃は、補習校での漢字学習の量が急激に増えることの負担に加え、現地校でもNY Citywide/Statewide Test(NY市/州統一テスト)が始まり、学習内容がより複雑かつ難しくなります。この時期に補習校を退学するお子さんの多くは、それまでの日本語学習においても「つまづき」が多かったことから日本語を諦めてしまったり、現地校との両立が難しいと判断してしまったりします。
こうしたお子さんには、これまでの日本語力を維持するために学力ペースに合わせた学習が必要です。少なくとも、小学4年生ごろまでの漢字の知識を含む日本語力がしっかりと確立されていれば、将来再度日本語を学習するときでもスムーズに再開できます。
一方、第2期である中学生頃は、6年間、現地校との両立を続けてきた子が補習校を退学するもっとも一般的な時期です。これは、ニューヨークだけに限らず、どの州の補習校でも見られる傾向で、小学生と中学生の生徒数を比較すれば分かるかと思います。この時期に退学する主な理由として、小中学校の勉強に対する目的の違いがあるかと推測します。
幼児~小学生時期のお子さんを補習校に通わせる目的のひとつに言語の習得があります。簡単に言えば、日本語での読み書きの習得です。家庭での話し言葉中心の学習から、補習校では文字の導入、読書量、読み書き能力の完成までを目指した教育を行います。一方、中学校以降の学習は、言語としての日本語というよりは、日本語での知識や学力の獲得を目的としています。
海外でのバイリンガル子育てにおける日本語での読み書きの大切さについては、これまでも当ブログで幾度となくお話してきました。こうした日本語での読み書きがしっかりと確立していないと、現在流暢に話せている日本語でも将来消失してしまう可能性は極めて高いので、バイリンガル子育てをする上で、読み書きの習得は必須です。
ですので、小学6年間、補習校でしっかりと学んだお子さんは、読み書きを含む日本語の基礎がほぼ完成していることでしょう。勘違いしないで頂きたいのは、補習校に通っていただけでは日本語力の基礎は確立されていないということです。
補習校の小学部を卒業時点で、学力レベルが小学6年生相当に達していない子が中学校へそのまま進学するのは、かなり厳しい状況だと言わざるを得ません。もちろん、補習校にしてみれば、生徒数確保のため、学年相当の学力が達していないから進学させないということはほぼ皆無でしょう。しかし、学力不足のまま中学部に進学したとしても、授業内容が理解できない/宿題が分からないのでできない…という事態になるのは容易に想像できます。
こうしたお子さんには、自分が理解できている小学生レベルまで戻り、きちんと分かるまで繰り返し練習をしながら学年相当の学力をつけて授業にのぞむ以外、補習校の進学が意味のあるものにはなりません。
しかし、実際は、現地校でも同様の知識や学力が求められるため、海外永住のお子さんにとって、中高レベルすべての学習内容を日本語で学ぶことはかなり負担です。
海外永住のお子さんにとって中学生以降の日本語学習は、家庭でゆっくりと長期にわたり進めていくのがベストの方法です。
自宅で自分のペースで学習できるショウイン式が海外永住のお子さんに最適の教材だと私が常に言うのはそれが理由のひとつです。ショウイン式には小学~中学の学習内容がすべて教材に盛り込まれているので、子どもの実年齢にかかわらず、どこからでも始められるのが大きな特徴です。また、授業中にみんなの前で質問するのを恥ずかしいと思いだす思春期のお子さんにはピッタリの自宅学習法だと言えます。
補習校を退学したからと、日本語自体を諦める必要はありません!
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