海外在住のお子さんが日本語を勉強するとき、一番比重が大きいのが漢字の学習ではないでしょうか。漢字1字に対して複数の読み方があるため、漢字の勉強は大変だと思ってしまう子も多いです。
さて、漢字には、音読みと訓読みがありますよね。
音読みは、中国での発音をもとにした読み方で、
「サン、カ、フウ…」などとカタカナ表記されることが多いです。
一方、
訓読みは、漢字が中国から来たのちに日本人が考え、
単漢字の意味を表す読み方で「やま、なつ、かぜ…」などです。
漢字を学習するうえで、
音訓読みを完璧に判別できるようになる必要は全くありません。
しかし、単漢字の意味や熟語の基本知識として、
ある程度の見分け方のコツは身につけておくと便利ですよ。
音読み・訓読みの見分け方
ポイント その1: 送りがなが必要なもの=訓読み
漢字に送りがなを付けるのは日本独自の方法です。
ですので、送りがなが必要なものは訓読みである可能性が高いです。
教える
書く
食べる
——など、送りがなが必要なものは訓読みと考えましょう。
ポイント その2: 読み方が1つだけ=音読み
訓読みは日本人が考えた読み方なので、
すべての漢字に音訓読みの両方があるわけではありません。
区(ク)
駅(エキ)
第(ダイ)
——など、読み方が一つしかない場合は、音読みと考えましょう。
ただし、例外があります。
峠(とうげ)
畑(はたけ)
枠(わく)
——などの国字(日本が独自で作った漢字)には
訓読みしかないので、注意しましょう。
ポイント その3: ンで終わる=音読み
「ン」の音は、昔の日本にはありませんでした。
ですので、「ン」が読みに入っている場合は、音読みと考えられます。
本(ホン)
新(シン)
線(セン)
——など、「ン」で終わる読み方は音読みと考えましょう。
ちなみに、訓読みが単漢字の意味を表すことから、
「金(キン)」や「銀(ギン)」は訓読みだと思いがちです。
しかし、「ン」の音で終わるので、実はこれらは音読みです。
と言うのも、
訓読みの「金(かね)」や「銀(しろがね)」が、
漢字が入ってくる以前から日本で使われていた言葉だからです。
ポイント その4: 拗音を含む=音読み
前述の「ン」の音と同様、
昔の日本にはない音である拗音(小さなヤユヨ)が読みに入っている場合は、
音読みと考えられます。
客(キャク)
宿(シュク)
貯(チョ)
——などのような拗音を含む読みは、音読みと考えましょう。
ポイント その5: 同じパーツを含む=音読み
漢字の中に同じパーツを含み、
形が似ている漢字の読み方は、音読みであると考えられます。
ショク、シキ: 織、職、識
ミツ: 密、蜜
ドウ: 同、洞、胴
上記5つのポイントのほかにも
大まかに音訓読みを判別するルールは存在します。
ただ、例外が多いので、今日はでは割愛しますね。
音訓読みの勉強は、改めてするというよりも
新出漢字を覚えるときに合わせて行うのが効率的でおススメです。
音訓読みがだいたい分かれば、
熟語の意味を理解するときにも大いに役立ちますよ♪
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