さて、皆さんは、主要5科目の中で一番重要な科目は何だと思いますか。
それは、言わずと知れた国語です。
多くの方が「日本語=国語」だと認識しているため、
海外で日本語教育と言うと、国語をメインに勉強させる方が多いです。
特に、漢字ですね。
もちろん、漢字を学習することは文章の読み書きには大切です。
しかし、漢字は読みや形を暗記するだけで比較的伸びやすい単元であることから、
実はそこまで緊急度は高くありません。
実際、真剣に漢字を勉強しようと思えば、
どこにいても、いつからでも、独学でも、問題なく勉強できますしね。
しかし、残念なことに、
日本語学習を断念する子の大半はこの漢字学習の挫折が原因です。
漢字学習に関しては、日本語学習を中断→再開しても十分に追いつくことができます。
ですので過度な心配は無用です!
では、話を戻して、国語が最重要だと言われる理由は何でしょうか。
初見の文章をきちんと読み取り、
問題文を正しく理解し、
答えを導くためのヒントを文中から探し、
規則に従って解答する
これが国語の基本です。
国語に関しては、単純明快な公式や解法があるわけではないので、
ほかの教科とは勉強方法がまったく異なります。
他教科に比べて、伸びを実感できるまでに非常に時間がかかりますが、
国語力アップが他教科への伸びにも大きく影響するので
決して侮ってはいけません。
そして、国語の力を伸ばすために不可欠なのが、
論理的な思考力のトレーニングです!
4つのステップで論理的な思考力を身につけよう!
ステップ1(語彙力アップ):読書習慣をつける
読書は論理的思考力を育むための基盤です。
小さいうちから読み聞かせを定着させ、
毎日の読書習慣を身につけさせましょう。
なお、読む本は難しすぎても簡単すぎても良くありません。
お子さんの現在のレベルにきちんと合った本を選んであげましょう。
具体的には、文中に知らない言葉が5%以上あると
文章全体の意味を理解することが難しくなると言われています。
5%と言うと、20語につき1語の割合です。
本のページを開いて、知らない言葉が5つ以上ないかが目安です。
レベルの合った読みやすい本から始めて、
段々と難しい本にムリなく移行できるように
お子さんの読書レベル(語彙力)を見極めてあげてくださいね。
ステップ2(要約力アップ):あらすじを要約する
読書習慣は必要不可欠ですが、読みっぱなしでは効果が半減です。
本を読んだら、
あらすじを簡単に説明することも取り組みましょう!
どうしても活字を読むのが苦手な子は、
マンガ、ドラマ、アニメ、映画などなど、本以外でもOKとしてみてください。
途端にハードルが下がり
子どもも「じゃあ…」と始めやすいですよ。
いきなり、あらすじの説明は難しいので、
まずは登場人物の相関図をまとめることから始めましょう。
物語が長くなればなるほど、登場人物も増えるので、
登場した順番に相関図を作りながら読み進めていきましょう。
相関図が徐々に広がっていくのもモチベーションにつながりますし、
何より読み終えたあとに、でき上がった相関図が読書の達成感を与えてくれます。
なお、本の要約に関しては、
ノートに書くことがもっとも効果的でおススメですが、
ほかの習い事で忙しい
要約するのに時間がかかる
このような場合は、口頭で内容を説明させるだけでもOKです!
口頭なら、
夕食の話題として
習い事へ行くまでの車内で
○○の前後のスキマ時間を使って
などで、手軽に実行しやすいのではないでしょうか。
しかも、尋ねているのは、子どもが好きな題材の内容なので、
きっと意気揚々と話してくれるはずですよ。
ステップ3(問題解決力アップ):自分の答えを見つける
読書後は、ぜひ読んだ本の内容から問いを投げかけてあげてください。
主人公の行動についてどう思った?
もし自分だったら、どうする?
この場面ではどんな言葉をかけてあげれば良いと思う?
このような問いかけをしてあげることで、
物語の登場人物に自分を置き換え、
さまざまな状況を考え巡らせ、
自分やほかの人の気持ちを想像することができるようになります。
膨大な文章中の情報を取捨選択しながら、
徐々に自分なりの解決法(答え)を導き出けるようになりますよ。
本を読む(インプット)だけでは論理的思考力は育ちません。
本から得た情報をきちんと整理し、
より深く考える(アウトプット)ことと併せて取り組みながら
論理的な思考力アップを目指してくださいね!
みらい塾では論理的な思考力を大切に育てます!
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