さて、皆さんは海外在住の子ども達が、日本語の勉強を「おもしろい・楽しい」と感じるのは、
どのようなときだと思いますか。
勉強ができる子や好きな子であれば、
これまでできなかったことができるようになった
テストで満点を取った
自分の言いたいことが日本語で言えるようになった
このように、自分自身で目標を設定し、達成感を得ることができます。
一方で、勉強が苦手な子は自分では達成感を味わえません。
しかし、そんな達成感を自力で得られない子であっても
親から「よくできたね!」
弟妹から「すご~い!」
先生から「すごくがんばったね!」
このような周囲からのちょっとした声かけで
ぐんとやる気が出て、日本語学習に対する姿勢が変わることがあります。
子どもは誰よりも親の言葉や態度に敏感に反応し、
自分の価値観や自己肯定感を形成していきます。
子どもの気持ちや考えを受け入れ、
子どもの行動や態度を認め、
子どもの能力や成果をたたえてあげられる
そんな肯定的な声かけを意識してみましょう!
家庭での声かけのタイミング
家庭での声かけは、
子どもが何かをしているときや、何かを感じているときに行うことが効果的です。
その時々に必要なサポートやフィードバックを子どもに与えてあげるためにも
声かけをする目的に応じて、声かけのタイミングを見極めましょう。
(1)学校のことについて話しているとき
子どもが学校のことや友達について話しているときに余計なコメントはいりません。
親は聞き役に徹しましょう。
○ 肯定的な声かけ ○
そうなんだ、すごいね!
それで?そのあと、どうなったの?
✖ 否定的な声かけ ✖
だから?
忙しいからあとでね!
(2)宿題をしているとき
子どもの行動や態度に対して
励ましや軽いアドバイスをしてあげましょう。
必要以上に声かけをしないように気をつけてくださいね。
○ 肯定的な声かけ ○
がんばってるね!
分からないことがあったら聞いてね!
✖ 否定的な声かけ ✖
まだ宿題終わってないの?
こんな問題も分からないの?
(3)喜んだり悲しんだりしているとき
子どもがテストや発表会などで成果を出したときは
能力や結果をきちんと評価します。
成果が出なかった場合もそれまでの過程を褒めてあげましょう。
○ 肯定的な声かけ ○
やったね!
すごく練習、頑張ってたもんね!
今までできなかったことができるようになったね!
✖ 否定的な声かけ ✖
もう少し頑張ったら、もっとできたんじゃない?
次はもっとがんばろう
そんなことでくよくよしないの
家庭での正しい声かけは、
子どもの自己肯定感や成長を促すだけなく、
親子関係や家庭環境を良くすることにもつながります。
声かけは一朝一夕には変わりませんが、日々の積み重ねが大きな影響を及ぼします。
また、子どもに肯定的な声かけをするためには、
まずは親自身も自分を肯定し、自分に優しくしなくてはいけませんよ!
みらい塾ではがんばりをきちんと評価します!
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