これからのAI時代に必要な日本語力とは?


こんにちは。みらい塾の馬場です。nigaoemaker1118_thumb

さて、世界には7000種類以上の言語があり、このうちのわずか23の言語が世界人口の半分以上を占めています。世界でもっとも話されている言語は、おのずと知れた「英語」です。
 
ちなみに、皆さんは、日本語が13位にラインクインしているのをご存知でしたか。

ただ、英語や中国語などの上位の言語と比べ、日本語は国際的に普及しているとは言えません。
 
 
日本語を学ぶ人は、
 
日本や日本の文化に興味があるか、
日本と関りがあるかのどちらかに限られています。
 

また、日本語がほかの言語と比べ習得が難しいというイメージがあることから、
海外で日本語を学習するハードルが高いことも要因でしょう。
 
 
しかし、昨今では日本文化、特にサブカルチャーの分野においては世界中で注目されており、
多くの人々が日本語を学ぶ動機となっています。
 
 
私たちの母国である日本の文化を正しく理解し、尊重し、伝えるためにも、
海外生まれの子ども達にはぜひ日本語を継承していきたいものですね。
 
 
そこで、今回は次世代に必要な日本語力について考えます。

次世代に必要な3つの日本語力

(1)コミュニケーション能力  

日本語を話す人と交流したり、仕事や学業で日本語使ったりするのに不可欠なのが、
コミュニケーション能力です。
 
話す・聞く・読む・書くの四つの基本的な技能だけでなく、
相手の立場や背景を考慮した適切な言葉遣いや表現方法も含まれます。
 
つまり、単に文法や語彙を覚えるだけでは不十分だと言えます。
 
 
コミュニケーション力の要素として、具体的には、
 
●自分の考えや気持ちを明確かつ効果的に伝えること
●相手の年齢や性別、関係性、役割などに応じて敬語や丁寧語を使い分けること
●相手の意図や感情を推測して共感や反応を示すこと
●質問や意見交換などで会話を継続させること
●相手の文化や習慣、価値観などに配慮して不快感や誤解を避けること

 
 
これらの要素は、日本語だけに当てはまることではありません。
ほかの言語でも共通して重要です。
 
 
 
日本語特有の特徴やルールなどにも理解と配慮をしながら、
コミュニケーション能力を高めましょう!

(2)理解能力  

日本語で伝えられた内容や意図を正しく理解する能力で、
日本語を学ぶ上で最も重要なスキルの一つです。
 
日本語は言葉だけではなく、非言語的な要素も多く含んでいます。
いわゆる「空気を読む、行間を読む」ですね。
 
 
例えば、
 
話し手の態度や感情
聞き手の関心や期待
場面や状況

 
 
これらの要素を正しく読み取ることができなければ、
たとえ流ちょうな日本語を話すことができても
日本語でコミュニケーションをとることは難しくなります。
 
 
 
つまり、
 
コミュニケーション力と同様、理解能力を高めるためには、
日本語の文法や単語を勉強するだけでは不十分と言えます。
 
 
さらに、日本語の表現や思考は日本の文化や歴史から大きな影響を受けています。
これはほかの言語とは異なる特徴の一つです。
 
 
例えば、
 
敬語丁寧語は、日本の社会における立場や関係性を示す重要な手段です。
漢字四字熟語は、中国や仏教などの歴史的な背景を反映しています。
天候状態を表す言葉は、日本人が自然と共存してきた歴史や文化に由来しています。
 
 
このような背景知識を持ち、
日本語で伝えられる内容や意図をより正確に理解できるようになりましょう!

(3)創造能力  

自分の考えや感情を表現したり、
新しい知識や情報を生み出したりすることができる能力のことです。
 
日本語を単なるコミュニケーションのツールとしてではなく、
自己表現や知的探求の手段として使うことができます。
 
 
まず、日本語で自分の考えや感情を表現するには、
比喩や擬音語・擬態語などの日本語表現を豊かにする要素を取り入れたり、
適切な言葉や表現を選んだりすることが大切です。
 
 
例えば、
 
美しい ⇔ きれい
楽しい ⇔ 面白い
悲しい ⇔ 辛い

 
これらは同じような意味を持つ言葉ですが、
ニュアンスや文脈に応じて使い分けることができます。
 
 
 
また、

日本語で自分の考えを伝えるには、ただ感想や意見を述べるだけでは不十分で、
その根拠や理由、結論や提案なども明確に示すための論理的思考が必要です。
 
論理的思考とは、
 
事実や根拠に基づいて正しく推論する
問題を分析する
解決策を導き出す

 
 
このような論理的思考を鍛えるには、
文章の主旨や構成、論点や論拠などを理解することができる読書がおススメです。
 
 
また、日本では苦手な人が多いですが、ディベートも有効です。
自分の主張や反論を論理的に組み立てて発表することで、
日本語で自分の考えを論理的に伝えるスキルを身につけることができます。
 
 
 
次に、日本語で新しい知識や情報を生み出すには、
既存の知識や情報にとらわれずに、
新しい視点やアイデアを見つけたり、組み合わせたり、発展させたりすることが大切です。
 
日本語で想像力や好奇心を刺激してあげましょう。
 
 
例えば、
 
物語や詩を書く
絵を描く
音楽を作る

 
こうすることで、想像力を刺激することができます。
 
 
自分の興味や関心のあるテーマについて調べる
人と自由にアイデアを共有する
自然に触れる

 
 
こうしたことでも、好奇心は刺激されますね。
これらの活動を通して、日本語で自分の創造性を表現するスキルを身につけましょう!

以上、3つの能力をバランスよく身につけることが次世代に必要な日本語力です。
 
 
日本と海外の両方を体感している海外在住の子ども達だからこそ、
日本と世界の架け橋となり、これからの多様な価値観や文化を尊重しながら、
協力して問題解決していくことができるでしょう。
 
 
ご家庭では机上の読み書き力以上の能力を伸ばしてあげてくださいね!

読み書き力アップはみらい塾にお任せください!

https://miray109.com

 

.

こちらの記事も合わせてどうぞ!