さて、皆さんのお子さんは、宿題に対してどのように取り組まれていますか。
実は宿題への取り組み方を変えるだけで、学力はぐんと上がります。
どの教育機関でも多少の宿題や課題が出されるかと思いますが、
どうして宿題はあるのでしょうか。
授業中に学習したことの反復練習
すでに学習した内容の復習
学習した内容をさらに深堀刷るための応用練習
一口に「宿題」と言っても、目的はさまざまです。
宿題に関しては、大きく3つの行動に分けられます。
(1)取り組んでいる最中
(2)提出する宿題の完成度
(3)返却された後
適当に宿題に取り組んだり、
完成度を無視して提出しただけだったり、
やり直しをしなかったり・・・などの態度では、
宿題をしたことが無意味となり、時間をムダにしています。
特に、返却されてからの自分の取り組みを見直してみましょう。
また、返却された宿題での間違いを観察すると
学習への取り組みの問題点と解決策も発見でき、一挙両得ですよ。
間違いのタイプ別の解決策を考えよう!
(1)文字の書き損じ
宿題やテストで文字の書き損じをする子は、全体的に作業が雑です。
線からはみ出してなぞる
手本の字形をよく見ない
漢字の細部を適当に覚える
句読点をつけ忘れる
字を飛ばして書き写す
こうしたことは、
細かなところまで丁寧に作業することが身に付いていない結果です。
これらをケアレスミスなどと軽んじ放っておくと
学年が上がるにつれ、その代償も大きくなり、
修正するにもかなりの時間を費やさなくてはならなくなります。
丁寧に作業することを徹底させるには、
その都度、きちんとやり直しをさせるほかありません。
〔解決策〕
視写をさせましょう!
視写は文章をそのまま書き写す単純作業です。
しかし、作業が雑な子は、この「そのまま書き写す」ことがきちんとできません。
まずは、ゆっくりと丁寧に正しく書き写すことを徹底することから始めさせましょう。
慣れてきたら、スピードを計って記録すると
成長が目に見えて分かるのでモチベーションも維持しやすいですよ。
(2)問題文の読み間違い
問題文を読まずにいきなり設問に取り掛かる子は、
会話において、聞かれていることにピンポイントで答えられません。
例えば、「下の名前はなに?」と聞いたことに対して
フルネームで答えたり
自分の名前の由来を教えてくれたり
親きょうだいの名前を言ったり・・・する子がいます。
一見すると、会話として成り立っているようにもみえますが、
「下の」というキーワードを聞き損じていたり、
聞かれていることとはまったく違うことを話したりしています。
小さい頃はある程度大人が譲歩してくれるので、大きな問題にはなりません。
しかし、
勉強面においては、質問に正しく答えないことは致命的です。
常に同じような問題文であっても、
1行の短い問題文であっても、
聞かれていることに正しくピンポイントで答えるためには、
問題文をしっかり読むことは必要不可欠な作業です。
〔解決策〕
問題文を声に出して読ませましょう!
ムリなく問題文を音読することに慣れてきたら
問題文で聞かれていることに線を引き、大切な言葉に注目できるよう促してあげましょう。
(3)間違えたまま放置
宿題で間違えた問題をそのままにしておくと
次に同じような問題が出たときに、また間違えます。
また、たとえ正解だったとしても、
勘で答えたもの
自信がなく選んだもの
理由をきちんと説明できないもの
このような理解が十分でない問題も放置しておくのは危険です。
〔解決策〕
間違えた問題を別途ノートに書きまとめましょう!
間違えた問題だけを別途ノートにまとめると
テスト前にそのノートを見直すだけで効率的に注意点が分かります。
間違いノートには
①日付
➁問題文
➂解答、解説
これに加え、間違えた理由や重要なポイントなども書き添えておくと、
さらに効果的なノートが仕上がります。
なお、問題文だけをあとで確認できるよう、
問題文と解答・解説は別ページに書くのがおススメですよ。
分からないことをできるようにするのが勉強です。
宿題をやりっぱなしにして勉強している振りをしている子は
返却後の取り組みから変えていきましょう!
自然と宿題全体への取り組み方も変わっていきますよ。
みらい塾では宿題のやり直しを徹底しています!
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