ただいま、夏期スクーリングの真っ最中なので、なかなかブログを更新する時間がありませんが、先日の授業中に気付いたことがあったので、今日はそのお話を。
kanji dictionaries / torisan3500
皆さんのお子さんは、どのくらいの頻度で辞書を引きますか?
みらい塾では、国語(時には算数でも)の授業中に出た分からない言葉は、子ども達自身に辞書を引かせる指導をしています。
当たり前ですが、国語(日本語)は言葉の勉強です。言葉をたくさん知っている子は国語が得意でしょうし、語彙力がない子はどうしても苦手になってしまいます。海外で子ども達が日本語を勉強しなくなる原因のひとつに、日本語での語彙力の不足から年相応レベルの会話や文章構成を日本語でできなくなることで生まれる羞恥心があります。
「国語が好きな子と苦手な子」「海外でバイリンガルになる子とならない子」には、どうしてそのような差が付いてしまうのでしょうか。
海外で生活していると、日本語を耳にしたり、目にしたりする機会は非常に限られてきます。大抵、家庭内もしくは補習校などでのみでしょう。そうした限られた環境の中から、どれだけ言葉をインプットしているかで大きな差がつきます。
子どもの日常生活を考えてみると、日本語のテレビやDVDを見る、インターネットで日本語のサイトを閲覧する、日本語の本やマンガを読む、補習校で友達と日本語でおしゃべりをする、親と日本語で話をするーーーなど、今の時代、日本語に触れる機会を作ろうと思えば割と作ることができます。
しかし、ニュースや本、会話の中には、子ども達が分からない言葉がたくさんあるはずです。その分からない言葉に出会ったときに、親子でどう行動するのかが日本語力の違いになります。ーーー分からない言葉をそのままにしておくのか、適当に解釈するのか、正しい意味を求めるのか。
子どもがせっかく発信したこうした国語や日本語の学習機会を見逃さないでおきたいですよね。
そこで、辞書2冊のフル活用です!
分からない言葉 ⇒ 国語辞典
読めない漢字 ⇒ 漢字字典
国語辞典は、五十音順の索引から調べる訓練になりますし、漢字字典は部首や画数から調べたい漢字にたどり着く訓練になります。以前のブログ記事「辞書を引くのが楽しくなる3つの方法」を参考に、子どもが分からない言葉に出会ったときにすぐに調べることを習慣化してください。
また、辞書はなるべく早くにお子さんに与えてください。すべての文字にルビが打っている小学生用の辞書が使いやすいでしょう。きょうだいがいても、その子専用として、一人1冊ずつ買い与えましょう。遅くとも、小学3年生までには一人で使えるようにしておきたいですね。辞書を引くのに慣れていないお子さんには、まずは親御さんが逆に質問して、1日1個の言葉を調べるようにうまく誘導すると良いですよ。
日常で出会う未知の言葉をその場で解決していくことで、国語力=日本語力は格段に向上します。
授業中、生徒たちに、「これは、どういう意味ですか?」「これ、なんて読むの?」と尋ねられたときは、私は満面の笑顔で「辞書を引いてみよう!」と答えています。最近では、自ら、辞書を手にする生徒さんもいます。人に聞いて楽に得た答えはすぐに忘れてしまいますが、面倒でも自分で得た答えはわりと覚えているものです。家庭でも、ぜひ子ども達が辞書を活用できる環境を整えてあげましょう!
みらい塾では、ただいま、夏期スクーリングを実施中です。日時によっては、まだ受け入れることも可能ですので、夏に日本語を進めたいな…とお考えの方は、まずは以下の電話番号までお問い合わせください。
【予約受付(受付時間:10時~18時)】
※受付時間外でも、留守番電話にメッセージをお残し頂ければ折り返しお電話致します。
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