今も昔も学びは基本から!


こんにちは。みらい塾の馬場です。

さて、急速に技術が進歩を遂げている現代においても、昔から変わらないことがあります。
皆さんは、何だと思いますか。

それは、[基本]や[]です。


芸術やスポーツの世界において、
基本や型を無視した自己流で
高い技術を得たり、成果をあげたりすることなどは到底できませんよね。


もちろん、それは学習面においても同様です。


現代においても、やはり教育の根本は、
読み(Reading)、書き(Writing)、算術(arithmetic) 」と言われ続けています。



こんな令和の時代に?
デジタル全盛期のいま?
書けなくても読めればいいじゃない?

計算機を使えば簡単!
――と思われた方もいらっしゃるでしょう。



では、そんな方へ向けて、
読み書き算術の大切さについて、今回はお話ししたいと思います。

●読むことの大切さ



幼少期は見えるものすべてに興味を示します。

部屋の中に「ひらがな・カタカナ表」を貼っておけば
ひらがな・カタカナ文字を読むことに関しては、
海外在住であっても、
自然と習得するお子さんも多いでしょう。


幼児期に文字が読めるようになると、


これまで漠然と眺めていた絵本の中の「記号」が
文字」として意味を持つものへと変わります。


これまで耳だけで得ていた情報に
目から飛び込んでくる文字からの新たな情報が加わることで、
子どもたちの世界を格段に広げ、良い刺激を与えてくれます。


さらに、幼少期から活字に慣れることで、
文字情報を正確に読み取ることができるようになります。


SNS全盛期にもかかわらず、
昨今の活字離れの結果、
文字からの情報を正確に読めない人が増えてきているのを感じます。

情報源を映像(視覚)や音(聴覚)に頼ってきたこれまで以上に
今後、さらに文字から情報を正確に読み取る力が必要となってきます。


つまり、

読み取る(読む)力は、
今後も必須の能力となっていくということです。


ですので、

小学生のうちだけでなく、
中学、高校、大学、さらには、社会人になっても
継続して読書を続けていきましょう!

●書くことの大切さ



正しい鉛筆の持ち方で書く必要があるのか?
書き順なんて気にしなくても良いのでは?

こうした意見を耳にすることがあります。


サッカーを例に挙げると、

ボールを蹴るとき、
わざわざ正しいフォーム(型)で蹴らずともボールは前に転がります。
では、正しいフォームを覚える必要はありませんか?

間違ったフォームで蹴ると、
ボールが思ったところに飛んでいかなかったり、
カーブがかかってしまったり、
体の一部に無理な負担がかかったりします。

ただ、なんとなく蹴っているだけでは上達しません。


上達を目指すのであれば、
しっかりとした土台(基本)のうえに応用(技術)を積み重ねなくてはなりません。


書くことも同様です。


ただ、文字を書くだけで良いなら、
机に寝そべりながら、
力いっぱい鉛筆を握りしめ、書きたいように書いてください。

しかし、


ある一定時間、
集中して、
読みやすい文字を書きたいのであれば、

文字を書くための土台である「姿勢」や「書き順」の習得は必須です。



正しい鉛筆の持ち方で 

良い姿勢で
 

筆順に気をつける 


こうした学習姿勢を
ひらがなの習い始めから正しく身に付けられれば、
子どもにとって、
当たり前に、正しい姿勢でていねいに字を書くようになります。


どうせ書くのであれば、
正しく、美しく書けることに越したことはありませんよね!

●数を知ることの大切さ



日本では「読み書きそろばん」と言われてきたことから、
算術=計算力と思われている方も多いでしょう。

もちろん、四則計算などの計算力も含まれますが、
算術は数の概念を知り、論理的に手法を明らかにしようとする学問です。


ものごとを抽象化し、
一般性のある概念や論理を導くための考え方とも言えます。



ちなみに、数の概念の基本は、
数唱数字数量を習得・理解していることです。


数唱は、イチ・ニ・サン…と数えることです。

海外在住のお子さんも、数を順番に数えることは概ねできます。
ただ、100まで数唱できても数の概念を理解しているとは限りません。
数唱するだけで「日本語で数字が言える=算数の土台ができた」と
思い違いされていることが多いので注意しましょう。


数唱がすらすらできるようになったら、つぎのステップに進めましょう。

つぎは、数字を見ながら数えます。
「15」と数字を見せて、ぱっと「ジュウゴ」と言えるようになりましょう。

日本語で話せる子でも、
数字→数唱の変換が苦手な(できない)子は、実は多いんですよ。


そして、

数唱と数量を一致させます。

大人は当たり前のようにしていますが、
子どもが、数唱と数量の一致を理解するには練習が必要です。


数量は、ものの多さ・ものの集まりの大きさを表す数(集合数)です。

テーブルにりんごが3つ置いているのを見て、
「イチ、ニ、サン」と数唱しながら数えられますが、
それがすぐに「りんごは全部で3つある」とはなりません。

子どもにとって、
イチ(記号) = 1、1つ、1台…(数量)
と一致させることは別回路なんです。



集合数と、順序を表す数(順序数)の理解を合わせて、
ようやく、数の概念が身についているとなります。


小学校で習う算数での「足し算・引き算」の学習は、
こうした数の概念の理解に基づいて進んでいきます。

抽象的な「数」だからこそ、
具体的な方法でしっかりと理解させてあげることが大切ですよ。


これからも、学習の土台「読み・書き・算術」を地道に積み重ねていきましょう!

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