言語習得に欠かせない読書習慣のすすめ


こんにちは。みらい塾の馬場です。

日本語・英語にかかわらず、言語を習得していく上で欠かせないのは語彙力です。
皆さんのお子さんには、言語を扱うための十分な語彙力が備わっていますか。

言語を習得するのに必要な語彙数の目安は[年齢の二乗x100]と言われています。

たとえば、

5歳であれば2500語程度
6歳であれば3600語程度
7歳であれば4900語程度 …ですね。


小学校入学前までに3000語ほどの言葉を知っており、
小学校在籍期間中におよそ2万語の語彙を身につけることが望ましいとされています。
かなりの量ですね。


日本在住であれば、

毎日の学校の授業からの知識
親や友だちとの会話

目にする街の看板や標識
テレビからのメディアを通した耳からの情報


――など、日常的にあまり意識することなく潤沢な日本語がインプットされます。


にもかかわらず、
日本にいる日本人すべての語彙力が高いとは限らないのではどうしてでしょう。


日常会話もメディアの情報も言語刺激としては大量です。
しかし、語彙の難易度に関していえば、実はそれほど高くありません。


例えば、
大卒の大人が友人や家族といった気のおけない相手と交わす会話で用いる語彙の難易度は、
幼児向けの本と同程度のものでしかありません。

また、
テレビ番組や動画などのメディアからの情報も同様で、
大人向けや子ども向けなどの分類にかかわらず、
ニュースや討論番組を除けば
どれも子ども向けの本よりも容易な語彙が使われています。



つまり、

住んでいる国や地域にかかわらず、
日常会話や学校(補習校)の勉強だけで、
語彙力をぐんぐん高めるのは難しいということです。



では、どこから語彙を習得するのか…、それはやはり読書からです!

読書教育のすすめ

1.読書をするきっかけを作ろう!

本好きの子の家庭では、


家族がいっしょに本を読む時間がある
毎日決まった時刻に読み聞かせをする
図書館や本屋によく連れて行く


このような習慣を当たり前に実行していることが多いです。


子どもの読書習慣にとって
長い時間を過ごしている家庭での向き合い方が大切です。





お母さんが好きなドラマや映画の原作
お父さんが何度も読み返す小説
お兄ちゃん・お姉ちゃんが小さい頃に読んでいた文庫本



ほとんどのお子さんにとって、
家族からのおススメ・家族が好きなもの=良いもの」という感覚を持っているので、
教師が熱心に読書の大切さや図書を薦めるよりも影響力は絶大です。

2.バラエティーに富んだ本を与えよう!

本を読んでほしいがために、子どもの好きな本ばかりを与えていませんか。


読む本を100%子ども任せにしていると、好きな作家やジャンルに偏って読むようになります。
もちろん、子どもが自分で選んだ本は気に入って読んでくれるでしょうが、
同じ系統の本ばかりでは、語彙力アップは見込めません。

大抵の子どもは物語(フィクション)のほうを好むので、
それにプラスして、
親からはノンフィクション本を与えると良いでしょう。


===================
《こんな本がおススメ!》
学校で勉強している内容に関連する本
自然科学や科学技術に関する本
政治経済に関する本
歴史や偉人の伝記
===================


3.分からない言葉を調べよう!

「本を読むのは好きだけど、語彙が増えない」という場合、
無意識に飛ばし読みをしている可能性があります。

楽しんだり、感性豊かにしたりするのが目的であれば大目に見ますが、
語彙力アップを目指すなら、
分からない言葉の意味を辞書で調べるよう促してあげましょう。


未知の言葉に出合ったら、マーカーやポストイットなどで印をつけておき、
時間があるときに、こまめに辞書を引きましょう。

本を読むたびに新しい言葉の意味を知れば、
語彙がどんどん増えていくこと間違いなしです!





最後に、

本だけに限らず
子どもにとって親に否定されるショックは大きいものです。

読書にマイナスのイメージをつけないためにも、

表紙や挿絵にイラストがたくさんある本でも
内容が親好みではないものでも

マンガでも…なんでも

取り合えずは「それって、どんな本なの?」と歩み寄りましょう。


案外、

マンガだけど歴史がテーマの本だよ。
科学捜査で事件を解決するんだよ!
動物のおもしろい生態が載っているんだ♪





――などと楽しそうに話してくれ、
子どもの興味のある分野や流行っていることを知るきっかけになるかもしれませんよ。


特に、海外在住であれば、
一見、勉強には関係のなさそうな本であっても、
日本語の語彙の幅を広げたり、
人生を変えるきっかけになったりするかも…しれませんよ♪

みらい塾では家庭での読書習慣を育てます!

※受付時間外でも、留守番電話にメッセージをお残し頂ければ折り返しお電話いたします。

.

こちらの記事も合わせてどうぞ!